鉄道/鉄道関連情報

鉄道技術展にみる近未来的車両と最新技術とは?(2ページ目)

2015年11月11日から3日間、幕張メッセ(千葉市)で開かれた「第4回 鉄道技術展」。大小合わせて450もの国内と海外の企業・団体が出展し、最新の鉄道車両、ホームドアなどの施設、信号システムなど鉄道関連の最新技術を公開していた。かなり専門的な事象もあったけれど、一般の鉄道利用者にも興味を惹きそうな展示も多かった。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド


スタイリッシュな台車に驚嘆

efWING

スタイリッシュな台車efWING


川崎重工のブースでは、スタイリッシュな台車が注目の的だった。台車とは、電車など鉄道車両の車体を支える縁の下の力持ち的存在で、ホームからは見えにくいので、一般の人の興味を惹く存在ではない。

普通の台車フレームは鋼製なのだが、この新しいefWINGという台車は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を用いている。軽量化と構造の簡素化を図り、それにより走行燃費などのランニングコスト低減とCO2排出量の削減にも貢献する、とのことだ。高性能で機能的な美しさをもった台車として、2013年度のグッドデザイン賞金賞を受賞するなど高い評価を受けている。

すでに、熊本電鉄の「くまモン電車」やJR四国の121系電車に試用中である。

ニュータイプの軽量ホームドア

簡易型ホームドア

ニュータイプの簡易型ホームドア。シミュレータでぴたりと停車できるとホームドアが開く


さらに、人気を集めていたのが「音楽館」のブース。音楽館は、運転台シミュレーションの開発・製作や代表取締役の向谷実氏作曲による駅メロなどで広く知られている。

今回は、シミュレータの展示もさることながら、それと連動して開閉するニュータイプで新たに開発したホームドアのデモンストレーションが注目された。ホームドアは、利用者のホームからの転落事故を防ぐ有効な設備として、近年、大都会を中心に設置が急がれてはいるが、コスト面がネックとなってなかなか普及していない。

そこで提案されたのが開閉バー式軽量ホームドア。現行の板型ではなく、両側からバーが出てくるホーム柵タイプだ。運転士からホームがよく見える点、幅が広いので停止位置が多少ずれても乗降に支障がない点、それに何よりもコストを抑えられるので普及に弾みが付きそうなのがメリットであろう。

もちろん、まだまだ改良の余地はあるけれど、音楽館関係者が口をそろえて言うように、まずは取り付けて試行することが重要だと思う。ホームに何もないより、簡易型であろうとあったほうが安全面では前進である。ところで、このホームドアの開閉時にメロディが流れるのは、音楽館らしい試みである。
E5系のシミュレータ

東北新幹線E5系のシミュレータ


このほか、信号システム、列車運行情報の提供システム、保線用車両など展示内容は多岐にわたっていた。今後、ますます発展を続けるであろう鉄道に大いに期待したいと思う。
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