1万9000円を維持する底堅い展開
日経平均株価が11月に1万9000円台を回復して以降、1万9000円を維持する底堅い展開が続いています。株価チャートを見る限り、株価は9月29日に1万7000円を割れたことで底入れしたようで、その後は順調に上昇していますね。日経平均株価のチャートを見てみましょう。半年間のチャートで、真ん中から右側の下げが9月末になります。
これから年末に向けて、今後の動きはどうなるのでしょうか?
チャートで窓を確認
チャートに三つの丸印をつけました。株価チャートに隙間のような空間が生じていますが、この空間のことを「窓(空)」と言います。この株価チャートの場合には、買いが殺到して取引が成立せず、前日よりも高い株価で取引が成立したことでできた窓になります。
今回窓が開いた原因として考えられるのは……
- 株価が更に安くなるだろうと思って買いのチャンスを待っていたのに上昇し始めたため、遅れをとるまいとした投資家の買いが殺到した
- 株価が下がるだろうと思って空売りをしていたら株価が上昇したので、損失をできるだけ食い止めるための買戻しが入った
一般的に、株価は窓に吸い寄せられるように動くと言われています。ですから、株価の下に窓が開いた場合には株価は下に吸い寄せられ、株価が上に空いた場合には株価は上に吸い寄せられます。そして、窓を埋めるか否かで、株価の力強さを知ることができます。
今後の動きは?
三つの窓のうち、すでに一番右端の窓は11月16日の株価下落で埋めました。残る窓は真ん中の窓と左端の窓です。ですが、左端の窓はすでに株価が上昇する過程ですでに埋めてしまっており、埋められていない窓は真ん中の10月22日と23日に空いた1万8579円と1万8476円の窓になります。個人的には、年末に向けて、この窓を埋めるために株価が下落に転じる可能性も考えられるのではないかと考えています。まずは高値掴みを避けることが大切です。万一上昇するような場合には、それから対応を考えても遅くは無いでしょう。そして、年末年始を過ぎたら、一気に権利取りに株式市場が向かう可能性も想定しておいても損はないでしょう。
株価は高い日もあれば安い日もありますので、急いで買う必要はありません。他の株価チャートを併用して、株価がどう推移するのかを注目しておききましょう。
窓についての参考記事:任天堂株に買い殺到!株価を考える窓とは
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