ホテルを見分ける、気をつけるべきポイント
ホテル選びで気をつけたい点とは?
同じ料金を支払うなら、少しでも良い思いをしたいのは人情です。特に1泊2日は身を置くことになるホテルであれば尚更ですね。高い料金を支払えば相応に良い思いはできそうですが、ギリギリの予算で選ぶビジネスホテルなどでは悲喜こもごもです。
これまで約1000軒のホテルへチェックインしてきましたが、やはりビジネスホテルの利用率は高いです。施設や設備は期待できなくても、各施設僅差の料金でゲストの目線が最もシビアになるのもまたビジネスホテルです。今回は、快適な滞在が期待できそうなホテルや、失敗したと感じたホテルの滞在経験から、見分けるポイント、気をつけるべきホテルを解説したいと思います。
この3つを実現しているビジネスホテルにハズレはない!
客室の「スリッパ」「空気清浄機」「ベッドメイキング」に注目しましょう。昔ながらの「ビニールスリッパ」ではなく、丁寧にビニールへ入れられたゲスト専用であるパイル地の「お持ち帰りスリッパ」が◎です。また、限られた客室面積と機密性が高いので空気清浄機は重要です。加湿など充実した機能の機器を導入するホテルも多いです。そして最も重要なのはベッドメイキング。ベッドカバー兼掛け布団は使い回し、間に入れられた1枚のシーツのみが交換されるスプレッドタイプではなく「デュベスタイル」が◎です。羽毛掛け布団がすっぽり入るカバーリングは清潔感が高く、真っ白にカバーリングされた掛け布団は客室を広く見せる効果もあります。デュベスタイルを採用している場合、前記2点も実現しているケースが多いので、ベッドメイキングが最も重視すべきポイントです。この3点を全て実現していないホテルは避けるべきホテルともいえます。
ホテルの空調も重要ポイント
客室にエアコンは必須だが、これにもパターンがあります。大規模な施設に多いのが「全館空調」。築浅であれば空調の切り替えや細かい設定ができる施設は多いが、古い建物だと機能性が低く快適な空調とは言い難いホテルも多いのです。全館空調では、冷房・暖房・送風のいずれかで統一され、客室で設定温度や空調を変えようが、全館で統一された冷・暖房は変えられないのです。特に季節の変わり目は難儀することが多いと思います。この際に重要なのは「開閉できる窓」の存否でしょう。最近のビジネスホテルでは、各室個別にエアコンが設置されているのを見かけますが、これならばお好みの空調も万全です。
公式ホームページにホテルの外観写真がない!?
ホテルの顔ともいえる公式ホームページ。キレイな客室写真は掲載されていますが、なぜか外観写真がない場合、または遠くから撮られ掲載されているホームページのホテルは要注意です。客室リニューアルを優先しても外観にまで手をつけられない経年劣化したホテルの可能性大です。外観が古くても館内がキレイならば良いという考えもあるでしょうが、配水管までは交換できないことによるバスルームや客室の悪臭や、前述の空調問題に悩まされるケースもあります。ホテルのスタッフサービスは重要
施設はピカピカでなくとも、気の利いたスタッフサービスに救われることもあります。一方、残念ながらスタッフからの心ない言動や配慮なき対応で全て台無しということもあります。禁煙ルームの予約が喫煙ルームに通されるといったようなミスならば変更してもらえばいいですが、たとえば、料金精算の際、隣客に聞こえるような大声で料金を発するスタッフ、廊下中響き渡るような声でおしゃべりをしている客室清掃のスタッフ等々、ミスよりタチが悪いのは自覚のないことです。これは私が実際に経験したことですが、破れた布団をガムテープで補修してあるホテルがありました。絶望的な気分になったのは言うまでもありません。せっかくのホテルステイが「捨て金」にならないような、ホテル選びの一助にしていただければ幸いに思います。
教えてくれたのは……
瀧澤 信秋(たきざわ のぶあき)さん
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