3つの関係を理解しておく

ひとくちに欠陥住宅といわれますが、なかには欠陥に近い瑕疵(かし※)もあれば不具合もあります。仮に何か起こっても欠陥ではなく不具合ですよ、ということもあります。※瑕疵とは、法律や契約内容に反していたり品質が備わっていないこと

何でもかんでも欠陥住宅といって片づけるのではなく、この3つの関係をきちんと理解しておくことが、長い目でみたときの家づくりにとって大切です。

【瑕疵(かし)・欠陥・不具合の関係】

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欠陥や不具合といってもその現象にはさまざまなパターンがあります。  



欠陥の裏には必ず原因がある

欠陥の現象があらわれるには必ず原因があります。その原因をきちんと調べ確認することがポイントです。

原因は主に次の4つです。
  • 不同沈下…特に土を盛った造成地が危険
  • 構造の施工不良…金物や筋違いのバランスが悪い
  • 雨に対する配慮不足…ベランダの勾配、軒のない家
  • 職人の未熟と知識不足…システムやユニットなど組み立ての経験が多く、難しい仕事に関わってきていない
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この中でもっとも厄介なのが不同沈下で、最終的には建物の床に傾斜ができてしまいます。近年は地盤調査が義務づけられかなり減りました。しかし一般住宅で行うものは、スウェーデン式サウンディング試験という容易な試験です。

もし不安があれば土の圧密試験をすることです。この試験は土に荷重をかけて地盤が将来どの蔵愛い沈下するのかを予測する試験です。この試験を行えば地盤に対して安心感を得ることができるでしょう。しかし、費用もかかりますので、どこまで安全性を追求すればよいかは設計士と相談することです。


現場スタッフのチームワークをつくっていこう

不同沈下以外の3つは、現場スタッフのチームワークがものをいいます。しかし施主に現場スタッフのチームワークをつくっていこうと言っても、それは無理な話です。

できることは、地鎮祭や上棟式の際、一人でも多くの職人に来ていただき住まいに対する考えや想いを伝えることです。やはりお互い顔をみることで少しずつ信頼関係がつくられていくからです。

それとやはり現場で大切なのは現場監督です。現場監督がきちんと現場に来て職人に指示を出すことで仕事は回っていきます。現場監督は一つの現場ではなく、5つ~7つくらいの現場を掛け持ちしています。それでも全体管理ができなくなり、ついミスが生れて欠陥や不具合につながることもあります。


施主のはたす役割は…

土の中がきちんと施工されれば、あとは基礎と構造です。基礎は鉄筋で構造は金物です。といっても、素人がにわか勉強してもわからないもの。また勉強したからといって現場でいちいち口を出すと「口うるさい施主」となって、職人は言われたことだけしかやりません。できればモチベーションを上げて、能力を上げてほしいものです。

それには職人に質問する項目をつくっておくことです。たとえば、耐震とか構造について大切なこと……「この鉄筋はどんな役割をするのですか?」「この斜めの鉄筋は何ですか?」といった具合です。

その際丁寧にわかりやすく答えてくれればそれで安心して良いでしょう。職人は意外と少年のような心を持っていて優しい人が多い気がします。(もちろん、いかつい顔だったりそうでなかったりする人もいますが……)


コミュニケーションで信頼を築いていこう

あるアンケートによると住宅の依頼先を決めた理由は、「営業の担当者が誠実そうだったから」と答えた人が6割以上でした。やはり住宅は人間の手でつくりあげていくものですから、施工する側も誠実に、もちろん施主もそういった気持ちで接していくことです。

現場監督や職人と一緒に私たちの夢をつくってくれる人だと考え、心を開き信頼関係をつくっていくことが大切です。そして仮に住んでから不具合が起きてもメンテナンスに来てくれる関係性をつくっておくことです。

住まいはできて終わりではなく、竣工してそれから20年30年と長いお付き合いのスタートなのです。



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