同じ「現状維持」でも大幅上昇!相場の基調は非常に強い!
2015年10月22日のECBドラギ総裁発言(実質上の12月追加緩和宣言)で大きく上昇していたナスダック総合指数は、過去に揉み合った節目の5,000ポイント位置にあたり、そこで3日連続の気迷い短線を出しました。しかし10月28日のFOMC声明発表で現状維持(利上げなし)が発表されると、大きく伸びて高値引けし、強い陽線で上にブレークしました。その後、若干調整していますが、非常に強いチャート形状となっています。9月のFOMCでも今回と同じ「現状維持(利上げ見送り)」と発表されたのでしたが、株価は直後から大きく下げて行きました。しかも、9月のFOMCでは同じ現状維持でもその後の利上げが遠のいた感じで、今回は逆に12月の利上げを示唆する声明となっております。同じ「現状維持」発表であったのに正反対の株価反応となった点に投資家は注意しなければならないでしょう。これは非常に相場の短期トレンドが強い基調であることを示唆しています。
日本株も、日銀追加緩和なしでも大幅上昇へ
やはりポイントは外国人投資家の動き
ではどうして、日銀の発表が期待はずれとなってにもかかわらず株価が上昇したのでしょうか。それは、前述のナスダックの株価の流れを見ても分かるように、世界の株価のトレンドが、明らかに強気となっているからです。世界的金融緩和を再確認!日経平均はどこまで上がる?でも書きましたが、ポイントはやはり外国人投資家なのだと思います。米国株が非常に強い基調で推移している中、日本株もそれに追随した動きになっているわけです。
したがって、外国株、特に相場のムードに一番敏感なナスダック総合指数の短期トレンドがどうなっているかを把握することは日本株投資にとっても重要だと思います。ともあれ、何か大きなショックがあって現在のトレンドが変わらない限り、年末年始までは株価の更なる上昇が期待できるところだと思います。
参考:グローバルリンクアドバイザーズの最新投資ブログ
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