着物・着付け

JOTARO SAITOに学ぶ「今っぽい」着物の小物選び(2ページ目)

「着物に流行はない!」と言われているけれど、やっぱり時代の空気感に合った着こなしは外せません。今回は、冬には欠かせないコートとスグにも真似できる小物使いのテクニックを、幅広い世代に人気の着物デザイナーJOTARO SAITOさんのファッションショーからピックアップしました。

黒柳 聡子

執筆者:黒柳 聡子

着物・着付けガイド

2.デザイン性の高いファーで大人のエッジィさをプラス

jotaro saoto

体を包み込むような大きなファー

着物にファーというと、成人式のお振袖や、訪問着などの上に巻くイメージで、どちらかというとドレッシーな雰囲気のモノが多いと思われがちですが、このように形と巻き方が違えば、カジュアルな場面でもOK。
 

jotaro saoto

白系の着物に黒のファーが印象的

体全体をカシっと覆う、マントのような個性的なファーは、デザイン性もあり、和洋兼用できそう。 
 

jotaro saoto

「追っかけ」というマフラータイプなら、さらにカジュアルな印象。

こちらは、いわゆる「追っかけ」と言われるタイプのもの。肩に羽織るのではなく、あくまでも、首に巻く事で防寒と今の雰囲気を出しています。
 

3.着物にあえて大きめクラッチバッグをプラス

jotaro saoto

シンプルな着物によく合う

洋服でも定番になりつつあるクラッチバッグ。
小さいものだとドレッシーになりがちですが、大きめのものを合わせれば、カジュアルなシーンに使えます。

大きめのクラッチでは目立ちすぎない? と心配な方は、着物と統一感を持たせるようにしてみてください。上記の写真では帯とクラッチバッグの色合いと雰囲気を合わせることで、全体の統一感を出していますよね。
これはまさにお子様には真似できない、大人の女性ならではの小物使いといえますね。
 

4.色足袋はトーンを合わせてシックにまとめる

jotaro saito

色足袋も合わせ方で雰囲気が変わる

色足袋は、履くだけで一気に全体のカジュアル感が増すもの。綺麗な色をさし色として使うのもいいけれど、着物と帯を引き立てる「引き算カラー」をあわせるのも大人のたしなみです。

たとえば、写真のコーディネートで言えば、どちらかと言えば、カワイイ雰囲気の着物に、鮮やかさは帯だけに任せ、足袋はあえてシックな色を合わせています。このように、色足袋の色合いによって、大人っぽくてカワイイだけのコーデではなくなるということがわかりますね。

逆に言えば、手持ちの着物や帯が落ち着きすぎているときに、足袋や髪飾り、帯締めなどでさし色を入れるのもお勧めしています。

いかがでしたか?
手持ちの小物を工夫して、今年はちょっと違う着物姿を演出してみては。

【写真提供】
きものサローネin日本橋
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