東京モーターショー開幕間近! 「見ておきたいコンセプトカー」
10月28日からのプレスデー、そして10月30日から一般公開される「東京モーターショー2015」。ここでは、「見ておきたいコンセプトカー」の代表的モデルをメーカー別に紹介したい。
コンセプトカーには、商品化には少し遠いものの、そのメーカーの世界観や将来のデザインを示唆する「デザインスタディ」モデルなどがある。
一方で1、2年後には商品化されるコンセプトカーもあり、こちらは来場者の反応を探るという役割も担っている。今回は、数多いコンセプトカーの中から商品化への期待が高いモデルをピックアップする。
トヨタ86の弟分!?
トヨタは、新型プリウスが最大の目玉だが、こちらは新車として実質的にお披露目される場となる。コンセプトカーでは、世界初披露の「TOYOTA S-FR」に注目。フロントミッドシップを採用する4人乗りの小型スポーツカーとなる。
トヨタ86の弟分という噂が以前からメディアを賑わせてきたが、将来市販化されれば、マツダ・ロードスターなどと共に同マーケットを盛り上げてくれるはずだ。
得意のハイブリッドを搭載した小型SUV
「TOYOTA C-HR Concept」のサイズは全長4350×全幅1850×全高1500mm。世界的に流行しているコンパクトSUVだが、同クラスを開拓した元祖は初代RAV4ともいえるだけに期待が高まる
「TOYOTA C-HR Concept」は2014年のパリモーターショーでワールドプレミアされたモデルで、日本では初披露となる。2016年の年初には市販を想定したモデルの公開が予定されていて、小型SUVにハイブリッドで参入するトヨタの期待作ということになる。
日産はハイブリッドEVを謳うクロスオーバーを出展
日産の注目コンセプトカーは「NISSAN GRIPZ CONCEPT」。コンセプトカーらしい大胆なデザインだが、ジュークを市販化した日産だけに、もう少し現実的なフォルムになっても市販化されれば大きな話題になりそう。
パワートレーンは、電気自動車(EV)技術をベースにしたシリーズ・ハイブリッド EVシステム「Pure Drive e-Power」を搭載し、ガソリンエンジンで発電した電気で駆動する。
ホンダは新型FCVに注目!
ホンダの注目は、セダンのボンネット内に燃料電池パワートレーンを集約した新型FCVのほか、新型NSXが注目。ただし、新型NSXは新型プリウスと同様に、市販を間近に控えた仕様なので、コンセプトカーとしてはFCVが最大の注目モデルとなる。
2016年春にも発売されるという噂のある新型FCVは、大人5人が快適に座れる、ゆとりあるフルキャビンパッケージを実現し、700km以上の航続距離を達成。価格はトヨタ・MIRAIを意識して700万円台となるか気になるところ。
マツダはロータリー搭載スポーツカーを復活させる?
マツダの注目は世界初公開となる「MAZDA SPORT CONCEPT」だが、スケッチのみ公開されていて詳細は不明だ。「世界初公開となる『マツダスポーツコンセプト』は、新しさの中にスポーツカーの正統を感じさせる、マツダのスポーツカーの歴史を凝縮させたようなスタイリングを備えたモデルです」としている。
ロータリーエンジンを搭載か!? という噂もあるが、こちらはモーターショー本番を待つしかないだろう。
また、フランクフルトモーターショーで世界初公開された「越 KOERU」は、クーペとSUVを融合させたようなクロスオーバーで、次期CX-5の「デザインスタディ」モデルかどうかは分からないが、最近のマツダの流れからすると何らかの形で市販化が期待できる一台になりそう。
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