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街中最強!通勤快速アドレスV125SS試乗レポート(2ページ目)

「通勤快速」としてユーザーから支持されてきた、スズキの原付2種スクーター・アドレスV100。環境規制に適合できず販売終了となりましたが、後継として販売されたのがアドレスV125、さらにその後継がアドレスV125Sシリーズです。リアスポイラーやアルミタンデムステップを装備したスポーティー仕様のアドレスV125SSを一週間都内の通勤で試乗してインプレッションをお届けします。

相京 雅行

執筆者:相京 雅行

バイクガイド

アドレスV125Sは燃費も加速性能もアップ!

アドレスV125SSリアビュー

アドレスV125SSリアビュー


私が所有しているアドレスV125はK9というモデルです。このモデルからエンジンは変わらないものの、駆動系のセッティングなどで走り出しと中間加速が遅くなったと言われています。

そこで私の車輌にはK9以前のモデル用駆動系セットを装着しています。環境性能や燃費性能が求められる時代なので仕方がないとはいえ通勤快速には元気な加速性能が欲しいものですが、アドレスV125の後継機といわれているアドレスV125Sではセッティングが変更されています。

アドレスV125SはアドレスV125に比べて若干燃費性能も向上しており今回の一週間の試乗では平均燃費は42.53km/Lでした。その上K9で遅くなったと言われている加速性能が向上しています。

初代アドレスV125に比べるとやはり加速時のパンチが若干弱いかな?と感じる点はありますが必要にして充分。これだけしっかりと加速するのであればわざわざ駆動系を変更する必要もなさそうです。

基本的に車格も原付並みなので小回りは抜群に楽です。シート高は745mmですが車体が細く軽いので数値以上に足つき性は良く安心感があります。

原付2種クラスは12インチか14インチのタイヤを採用するのがトレンドになっていますがタイヤサイズも原付並みの10インチタイヤを採用しています。小径タイヤを採用することでライバル車輌と比べた際により車格が小さく感じる要因の一つとなっています。

走り出しの加速がライバルのシグナスXやPCXなどに比べても優れているため都内のストップ&ゴーが多い条件化では快適そのものです。数値で見てみても三台のパワーウエイトレシオ(車重を最高出力で割った数値。一般的に数値が小さいほど加速性能に優れると言われている)はシグナスXが11.09、PCXが10.8、アドレスV125シリーズは10.2です。

信号待ちからのスタートダッシュは三台の中でも頭一つ飛び出せる計算になります。ただし、ある程度のスピード域では原付並みの車格がデメリットになり他の二種バイクに比べて安定感に劣ります。

コーナリング時も町乗りを重視した足回りになっており前後共に柔らか目のセッティングになっているのでスピードを出してコーナーに入ると若干ふらつく感じはあります。

相対的に街中重視のセッティングになっているため、ハイスピード領域では若干安定感にかける印象があります。

何を重視するかで選択肢は変わるが街中使いならナンバー1

知人からバイク購入時にアドバイスを求められることがありますが、私は必ず使用する用途を質問します。例えば8割は町乗りで使うという人は1000ccのスーパースポーツバイクを勧めても仕方がありません。

基本的に街中での仕様用途がメインで通勤などでも毎日使うという方には今も昔もアドレスV125を勧めています。都心部ではバイク駐輪場が徐々に増えてきていますが基本的にあまり広い駐輪場はありません。

大きなバイクを何度も切り返しながら駐輪場にとめるのはとても大変です。しかしアドレスV125シリーズは小さくホイールベースも短いので駐輪場にとめるのが非常に楽です。

混雑した道を走行する際にも車体が軽く走りだしの加速にも優れているためにストップ&ゴーが苦になりませんし、狭い道も躊躇することなく入っていくことができます。

アドレスV125Sシリーズになってサイドスタンドが標準装備になったのも見逃せません。目的地にたどり着くまでにちょっと寄り道して買い物なんて時も気軽にサイドスタンドで駐車して買い物することができます。

消耗品で考えても10インチタイヤは交換頻度が12インチタイヤ・14インチタイヤと比べて速くなりますが、そのぶん割安になります。

アドレスV125から進化しアドレスV125Sシリーズが生まれ、デザイン面ではフロント、テール共にボリュームが出て少し大きめの車格になりました。アドレスは小さいのがいいんだ!というユーザーが多いのは事実ですが、走りの面でも、使い勝手の面でもアドレスV125Sシリーズは進化しています。

片道20キロぐらいまでの通勤用途メインで使える原付2種を探してるんだけど、何がいいかな?と聞かれれば「リアボックスを装着したアドレスV125S」が最強と答えるでしょう。

アドレスV125SSをちょっとカスタムするなら


前述したようにアドレスV125SSのサスペンションは前後共に柔らかめです。ちょっとスポーティーに走ろうと思うならデイトナのリアショックは費用対効果も高くオススメです。


通勤快速にはやっぱりウインドスクリーン。でもあまり大きいのは見た目も悪いしちょっと……という方にもオススメなのが旭風防のショートバイザーです。短めですが町乗りでも効果は感じることができます。


■アドレスV125SS関連リンク

■アドレスV125SSのエンジン音、マフラー音はこちらの動画でご確認下さい。
■ヤマハ シグナスXのインプレッションはこちら
■ホンダ PCXのインプレッションはこちら

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