pHが上昇しない(上昇剤使用)
Q.pH値が5.5~6.0の値を示すので、pH値を上げる目的でpH上昇剤を使用しました。しかし、思ったほどpH値が上がってくれません。どうすれば、pHを上げることができるでしょう。
また、pH上昇剤を使用しているにも関わらず、何故pH値が上がらないのでしょう。
【飼育データー】
また、pH上昇剤を使用しているにも関わらず、何故pH値が上がらないのでしょう。
【飼育データー】
- 発酵式CO2添加装置を使用
- 底床は、普通の川砂利
- 飼育魚は、サカサナマズ1匹、ネオンテトラ25匹、マーブルセルフィンプレコ1匹、その他4匹。
- pH以外は、計測していない。
- 水替えは週一で1/3~1/2
- 今回の水替え時に拡散筒を取り除いてpH計測したら、約6.5の値を示した。
pH値の測定は、もっとも手軽にできる水質の管理。pHを測定することで、色々な情報がわかる。 |
頂いた情報から推測すると、発酵式のCO2添加装置が原因だと思います。醗酵式によるCO2の添加は、添加量の微調整が効かないため、場合によってはかなりのCO2が溶け込みます。pH値は、CO2の溶解量に反比例して降下しますので、これが原因と考えてまず間違いないと思われます。
ここで重要となるのが、pHの値は、CO2以外に『炭酸塩高度(KH)』にも影響されることです。KHが低い(または0に近い)状況では、水に緩衝作用がないので容易にpHが変動します。この様な状況では、pH上昇剤を使用しても一時的な効果しかなく、すぐ元の値に戻ってしまいます。
一度、テストキットでKHを測定された上で、市販のKH上昇剤でKH2~4程度に調整すれば適切なpH値になる筈です。
具体的な商品名を挙げますと、
- Dupla「KHジェネレータ」
- Tetra「KHプラス」
- ADA「ブライティーK」
などが有名です。
なかでも、ブライティーKは、水草用の液体肥料なので、特に意識しなくても適切なKH値に落ち着くのでお勧めです。使用のコツは、メーカーの提示する添加量の1/3~1/5程度を毎日添加です。