日経平均株価が21年ぶりに、1300円あまりも上昇
日経平均株価は9月8日に一時1万7415円まで下落し、ほぼ安値引けという結果でした。しかし、翌9日には株価は一転して上昇。21年ぶりとなる1343円も値上がりし、日経平均株価は1万8770円まで上昇し、高値引けとなりました。日経平均株価のチャートを見てみましょう。一番右、株価が一日で大幅に上昇したことがわかりますね。
空売りとは
さて、前回「株価の底打ちを推測できる、信用評価損益率とは」の記事で、信用取引を使って株を買った投資家の信用評価損益率が底打ちの分析に利用できることを解説しました。この信用取引では、株を買う取引方法と、株を空売る取引方法があります。空売りとは、株価が下落することを見込んで株を借りて売り、そして安くなったところで買い戻す取引になります。つまり、株価が下落することで儲かる取引方法になります。
信用買い同様、レバレッジを効かせているため、手持ち資金以上に株を空売ることができます。そのため、株価が大幅に上昇した場合には損失が大きくなり、時には追証が発生することになります。
そこで、松井証券が公表しているネットストック信用取引指標を利用してみましょう。前回の続きのデータですので8月以降です。真ん中の評価損益率の売りを見ると、数値が好転していて天井圏に近づいてきていることがわかります。
踏み上げとは
空売りでは、株価が上昇すればするほど損失が大きくなりますので、できるだけ株価が安いうちに株を買い戻さなければなりません。今回の大幅上昇の要因の一つとして、株価を安いうちに買い戻したいと考えた投資家が我先にと株を買い戻すことで、株価が大幅に転じたことも背景として挙げられるでしょう。これを「踏み上げ」と言います。株価は常に上昇と下落を繰り返しており、いつ反転するのかは誰にもわかりません。複数の株価チャートやこうしたデータを併用していくことをおすすめします。
※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。
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