楽天アプリ市場の良さは審査基準の緩さとポイント還元
iOSの「App Store」、Androidの「Playストア」はそれぞれApple、Googleが独自の基準を設けてアプリを審査しています。楽天アプリ市場も同様に楽天が独自の基準でアプリを審査してはいます。しかし、その審査基準は緩いようでApp StoreやPlayストアでは認められないアプリも審査を通過しているようです。たとえば、「PUFF!」というアプリ。これは美女のスカートをめくるというお色気アプリです。一時はApp StoreやPlayストアでも公開されていた人気アプリだったのですが、審査基準が厳しくなったことで審査を通過できなくなり姿を消していました。ところが、楽天アプリ市場では問題なく審査を通過できたようで、正式にアプリを購入できるようになっています。公式ストアで許可されないきわどいアプリが手に入るのは大きな魅力ですね。
App StoreやPlayストアから姿を消した「PUFF!」が楽天アプリ市場では審査を通過して販売されています。
また、楽天アプリ市場はアプリ価格の10%がポイント還元されるのも大きな長所です。じつはApp StoreやPlayストアで有料アプリを購入すると、その30%が販売手数料としてApple、Googleに入る仕組みになっています。ところが、楽天アプリ市場は販売手数料が25%と少なく、その内訳は15%が楽天の取り分、10%が購入者へのポイント還元分になっているのです。つまり、アプリ作者は販売手数料が5%安く、アプリ購入者は10%ポイント還元される嬉しい仕組みなのです。10%もポイント還元されるなら、有料アプリはPlayストアではなく楽天アプリ市場で購入したくなっちゃいますよね。
楽天アプリ市場の問題点は安全性
上でも述べたように楽天アプリ市場にはApp Store、Playストアにない魅力がありますが、問題点がないわけではありません。とくに気になるのはセキュリティリスクです。楽天アプリ市場を利用するには「提供元不明のアプリ」のインストールを許可しておく必要があります。じつはこの設定にすると、どんなアプリもインストールできるようになるため、気付かない内にマルウェアをインストールしてしまう危険が跳ね上がるのです。もちろん、楽天もこの危険は承知しており、マルウェア対策としてアプリのスキャン機能を提供しています。しかし、スキャンしたからといって確実にマルウェアを見つけられるわけではないことは知っておきましょう。
楽天アプリ市場では月に1回、マルウェア感染していないかをチェックできます。チェックは無料です。
「提供元不明のアプリ」のインストールを許可することでセキュリティリスクは高まってしまいますが、ここでしか手に入らないアプリがあったり、ポイント還元されるのは大きな魅力ですね。今後、さらにアプリが増えるのを期待したいです。なお、アプリをインストールする時以外は「提供元不明のアプリ」のインストールを不許可にしておくとセキュリティリスクはグッと下がりますよ。設定を変えるのは少し手間ですが……。