注文住宅/家づくりのイメージづくり・アイデア

3階建てをたてる時のポイント-構造編-(2ページ目)

前回に引き続き、今回も3階建てについて学んでいきましょう。3階建ての木造住宅を建てる場合、間取りよりも気になるのが安全性。安全で快適な住まいをつくるためには、なによりしっかりと構造が考えられていないといけません。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


法的規制は

3階建ては構造の制限以外にも法的規制もあります。特に注意しなくてはならないのは斜線制限です。

・最高高さや軒の高さは何メートルまでOKなのかを確認する。
・全面道路が狭いと道路斜線が厳しくなる。
・準防火地域内では防火性能が決められているので、確認をする。
例えば窓の大きさなども制限されている。

これらをすべてを網羅しなければ、3階建て住宅を建てることができません。


手続き書類と中間検査

木造2建ては構造計算を必要としません。しかし3階建てとなると、確認申請時に構造計算書を添付しなければなりません。また、工事の途中で中間検査も義務づけられています。したがって木造3階建ては、現場監督や大工職人の高い専門知識と技術が必要となるのです。工務店選びも、施工管理体制のきちんとしているところが望ましいといえます。
【1階平面図】 壁を多く配置
1階平面図

 

【2階平面図】 吹抜け面積は制限内で
2階平面図
【3階平面図】 階段は同じ位置、四隅に筋違いを配置  3階平面図

 

設計:佐川旭建築研究所

混構造の3階建てって?

混構造とは、1つの建物の主要な部分に異なる構造で建物をつくることをいいます。例えば1階は鉄骨造やコンクリート造にして、2、3階を木造にするということです。木造部分は2層になりますが、全体は3階建てなので、もちろん3階建ての法規制と、構造計算書が必要となります。

※構造計算書とは・・・
許容応力度計算や、限界耐力計算に基づく構造安全性の計算をしたものです。耐力壁の耐震・耐風強度、床剛性、偏心、基礎などの計算をして安全かどうかをチェックしたものです。
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