身の毛もよだつ密室事件!?
海外ホテルを選ぶ際は、安全面も重視しましょう
ベトナムはホーチミンシティのホテルでのことです。初のアジア旅行ということもあり、過度のビビり症であるガイドは、バルコニーも、ドアのロックも施錠していることを何度も確認した上で、念には念を入れて、腹巻き型の貴重品ポーチを身につけて寝ました。翌朝、身支度を済ませて1階のレストランへ向かおうとしたときです。あれ? 部屋のカギがない。サイドテーブル、カバンの中にもない。ベッドに埋もれている? いやベッドの下に落ちている? いえ、どこを探してもありません。まさかバルコニーのテーブルに置いたままになっているのだろうか。恐る恐るバルコニーに出てみても、どこにもありません。でもカギは厳重に施錠されています。これはおかしい。スタッフに相談しようと、ドアのロックをあけて外に出た瞬間、全身に寒気が。なんと、外側のドアにカギがささったままになっているのです。夕方にホテルに戻ってから、一度も外に出ていないので、12時間以上もの間、カギがささったままだったということです。冷静になればなるほど、全身の血の気が引いていったのを覚えています。
ガイドのようなドジな人はいないかもしれませんが、ここでは、海外ホテルに安全に泊まる上で、特に気をつけるべきことをご紹介します。
部屋のカギを、きちんと施錠する。
当たり前のことですが、部屋のカギはすべて施錠していることを確認した上で眠りましょう。節約のためにクーラーのない部屋を予約して、窓やバルコニーを開けっ放しで眠るのは危険です。たとえ高層階でも、きちんと施錠しましょう。1階の部屋は、避ける。
滞在する国・地域や、ホテルのランクにもよりますが、特に治安が思わしくない、またはランクが低くセキュリティがあまいホテルでは、外部から侵入しやすい1階は避けましょう。言葉も通じない、習慣も異なる異国の地では、「これでもか」というほど、注意するようにしましょう。カギは、肌身離さない。
朝食を食べに行くだけだったり、ジュースを買いに行くだけであっても、しっかりと施錠し、カギは肌身離さないようにしましょう。また室内にいるときでも、ガイドのようにドジをしでかすこともありますので、眠る前にもう一度、カギが手元にあることを確認しましょう。ホテルのフロントや金庫に、貴重品を預けない。
よほど信用のおける有名なホテルではない限り、ホテルに備え付けられている金庫を使わないようにしましょう。それよりも、自分のスーツケースに貴重品を入れてカギをし、そのスーツケースをさらにワイヤーと南京錠で固定する方が安心だと思います。見知らぬ人には、部屋番号を教えない。
現地の人と仲良くなったりすると、ホテル名や部屋番号などを聞かれる場合があります。ホテル名はまだしも、部屋番号は教える必要はありません。特に女性の場合は、むやみに部屋番号を教えたばかりに、男性が押しかけてきてトラブルになったケースも聞きますので、十分注意しましょう。いかがでしたか。「そんなドジはしない」という方も多いかと思いますが、海外ではちょっとした気の緩みで、事件に巻き込まれることもあります。特に女性一人旅の皆さんは、十分すぎるくらい注意をして、楽しい旅にしてくださいね。