SIMフリースマートフォンが出てきた初期の頃は、1万円前後の格安スマホが人気でした。ただ、機能的には数年前のスペックとなっており、最低限の機能で活用する程度しか使えませんでした。しかし、MVNOサービスが一般的になるにつれて、よりスペックの高い実用的な製品を利用するユーザーが増えてきています。
今回はそんなユーザーに向けて、リーズナブルで実用的なスマートフォンをご紹介します。通信会社が発売しているようなフラッグシップ端末と比較すると、スペック的には劣りますが、実用としては十分な機能を持っています。フラッグシップモデルがオーバースペック気味であることを考えると、実際の用途としては、使いやすいカテゴリーの端末になります。
gooのスマホ「g03」
まずは、ポータルサイトのgooで知られるNTTレゾナントのIMフリースマートフォン「g03」をご紹介します。gooのスマホは、g01、g02、g03とリリースしており(2015年8月現在)、g03はその中でも最上級機種となります。ベースモデルはZTE社のスマートフォンで、価格は3万円と購入しやすい価格帯になっています。■スペック
OS:Android 5.0
CPU:Snapdragon 615 MSM8939(1.5GHz/1.0GHz、オクタコア)
メモリー:2GB
ストレージ:16GB
ディスプレイ:5インチ液晶(720×1280ドット)
カメラ:1300万画素(インカメラ 500万画素)
バッテリー:2400mAh
通信方式:3G、LTE
SIMサイズ:nanoSIM(デュアル)
重量:132g
ディスプレイ解像度はそれほど高くありませんが、視認性の良いものになっています。サイズも片手で持ちやすく、重量も軽い端末です。操作速度も良く、日常ユースでは十分なスペックでしょう。
なお、購入時に、MVNOサービスのOCNモバイルOneを申し込むことも可能です。
ファーウェイ「P8 lite」
次はファーウェイがリリースしている「P8 lite」をご紹介します。こちらの端末はワールドワイドにリリースされている端末ですが、日本向けに通信周波数帯が用意されており、MVNOサービスで利用しやすい端末です。3万円を切る価格帯では高スペックなCPU、オクタコアを搭載しており、操作は快適に利用できます。■スペック
OS:Android 5.0
CPU:Hisilicon Kirin 620 オクタコア (A53/1.2GHz)
メモリー:2GB
ストレージ:16GB
ディスプレイ:5インチ液晶(720×1280ドット、IPS)
カメラ:1300万画素(インカメラ 500万画素)
バッテリー:2200mAh
通信方式:3G、LTE
SIMサイズ:microSIMとnanoSIM(デュアル)
重量:約131g
スペックとしては、ほぼ「g03」と同等です。ファーウェイは日本市場ではWi-Fiルーターで有名ですが、世界的にはスマートフォンでも大きなシェアを誇っており、安心感のあるブランドとなっています。
マウスコンピューター「MADOSMA」
最後にマウスコンピューターがリリースしている「MADOSMA」をご紹介します。前述した2機種は、Android OSを搭載していましたが、こちらはマイクロソフトのモバイル用OS、 Windows Phoneを搭載しています。Windows PhoneはマイクロソフトのクラウドサービスであるOneDriveや、オフィス文書、Outlookが使いやすい環境が整っており、Windowsパソコンとデータを共有したいユーザーにお勧めの端末です。価格も3万円前後で入手しやすくなっています。■スペック
OS:Windows Phone 8.1
CPU:Snapdragon 410 MSM8916(1.2GHz、クアッドコア)
メモリー:1GB
ストレージ:8GB
ディスプレイ:5インチ液晶(720×1280ドット、IPS)
カメラ:約800万画素(インカメラ 200万画素)
バッテリー:2300mAh
通信方式:3G。LTE
SIMサイズ:microSIM
重量:125g
けっして、スペックは高くないのですが、OS自体がマシンパワーを必要としないOSとなっているため、快適に動作します。また、PCメーカーとして、多くの端末をリリースしている会社のため、サポートなどの安心感があります。
格安スマートフォンと比較すると、価格帯は高めではありますが、日常ユースでは、フラッグシップに劣らない機能を持った機種です。MVNOサービスを利用する際の端末選びの参考にしてください。