日米通算では“史上2位”の数字
ピート・ローズに続き大リーグ史上2番目に速い到達。MLB公式サイトは「イチロー・スズキにとって、マイルストーンに満ち溢れたシーズンだ。41歳はパイレーツ戦で打席に足を踏み入れると新たなマイルストーンを達成した。ローズは14シーズンで到達し、イチローは15年目で成し遂げた」と絶賛した。
「2001年に来たとき、1万打席立つとは誰も思っていなかっただろうし、僕も考えてすらいなかった。一つ一つ積み重ねるしか方法がないので、それなりの思いはあります。その割にはヒットの数が少ないというのはある。自分の通常の力を出せていれば、もっともっと早く到達したでしょう」
いかにもイチローらしいコメントだが、凄いことに変わりはない。日米通算では1万4098打席。メジャーではピート・ローズの1万5861打席が歴代1位で、それに次ぐカール・ヤストレムスキーは1万3991打席のため、イチローはすでに“史上2位”の数字を積み上げていることになる。
日米通算安打でメジャー歴代2位のタイ・カップ(通算4191安打)を超えているイチローには、次々とマイルストーン超えが訪れようとしている。
通算三塁打、得点、盗塁……近づくマイルストーンの嵐
8月25日(同26日)現在、三塁打は日米通算114本(日本23本、米国91本)。福本豊氏の日本記録115本まであと「1」だ。得点は日米通算1998得点で、2000得点まであと「2」。大リーグ史上通算2000得点を記録しているのは7人のみで、到達すれば史上8人目の快挙となる。日本記録は王貞治氏の1967得点で、イチローは今年4月25日(同26日)に抜いている。
そして、盗塁が25日(同26日)のパイレーツ戦で今季11個目を決め、メジャー通算498個となり、500盗塁の大台まであと「2」。イチローは現在、メジャー通算2923安打だが、過去にメジャーで2900安打&500盗塁を達成した選手は8人しかおらず、達成すれば史上9人目の偉業となる。
7月は月間自己ワーストの打率.195(77打数15安打)だったが、8月に入り25日(同26日)までで月間打率.314(70打数22安打)をマークし、V字回復を果たした。開幕前はメジャー最強の外野手トリオといわれたマ軍だが、スタントン(左手有鈎骨骨折で長期離脱)、イエリッチ(腰痛)、オズナ(素行が悪い)とそれぞれが問題を抱え、第4の外野手だったイチローが戦力として欠かせないものとなっている。
そうなると、マ軍と来季契約更新がガ然、現実味を帯びてくる。今季終了後に再びGM職へ復帰する可能性のあるジェニングス監督は「将来殿堂入りするような選手と同じユニホームを着られて、本当に光栄だ」と最大級の賛辞を送り、来季の契約についても「球団内で議論されている」と認めている。
これからもマイルストーンの嵐となるイチロー。大きなものは、言わずと知れた日米通算でメジャー歴代1位ピート・ローズの4256安打、そして、メジャー通算3000安打。いずれにしても、マーリンズのユニホームで達成しそうだ。