結婚はしないと決めた。では恋愛は?
40歳になり、これからの生き方を考えてみる。
人生、いつどこで何が起こるかわからない。だから、一生独身でいいと決めても、そうはならないかもしれない。ただ、40歳で「独身でいよう」と決めた女性たちには興味と共感を覚える。そこで、彼女たちに、今後の恋愛観をいろいろ尋ねてみた。
恋愛したい派:結婚という「縛り」のない恋愛を楽しむつもり
結婚をしなくても、ともに歩むパートナーを作ることはできる。
そうきっぱりした口調で言うのは、アケミさん(40歳=仮名・以下同)。30代半ばですでにマンションを購入、愛犬とともに暮らす。
「もともと結婚にはあまり興味がなかったんです。うちの両親も姉も離婚しているから、結婚願望はゼロに近かった。それでも30歳くらいのとき結婚しようかなと思う人はいました。ずっと一緒にいたいなと思ったから。ただ、その直後、彼は転職、私は仕事で2年間香港に駐在ということになって……。距離の遠さが心の遠さになりました」
その後は、恋愛からも遠ざかり気味。つきあいかけてはダメになったケースが2回ほど。
「それでも恋愛はあきらめていません。結婚しないと決めてからは、むしろ自分の心の中にあった『結婚しなければいけない』という縛りがとれて、気分的にはラクになりましたからね。これからは恋愛に前向きになれそうな気がしています」
結婚を目的としなければ、恋愛は気軽で身近なものとなるかもしれない。
恋愛したい派:既婚者とこのまま「いい恋愛関係」を保っていく
「あんまり人には言えないけど……」重い口を開いてくれたのは、ミチコさん(42歳)。彼女には3年間つきあっている既婚男性がいる。
「ファザコンなのか、昔から年上の人が好きなんです。だから既婚者とつきあうことが多くて。今の人は10歳年上。最初は、もうじき40歳だし不倫なんてしている時間はないんだと焦りましたけど、40歳になったとき、このままでもいいと思うようになりました。彼と一緒にいる時間は何ものにも代えがたいし、むしろ結婚しないからこそいい関係が保たれてもいるとわかったから」
ミチコさんはそのあと、「彼とのセックスも、私にとってはとても重要」とつぶやいた。ひとりの男に身も心も愛されているというのは、女性にとって大きな自信となる可能性は大きい。
>>一方、結婚も恋愛もしなくてもいいという女性も存在する。