パソコン・PC/パソコン基礎知識

HDMI、DVI、USBってなに?パソコンの端子のまとめ

パソコンには様々な端子がありますが、それらをカタログで見てもなかなか使い方がわかりません。しかしパソコンを活用する上で、使い方によっては必要となる端子とそうでない端子とがあります。そこで今回は端子について詳しく紹介をします。

内川 功一朗

執筆者:内川 功一朗

パソコンガイド

パソコンの端子って、多いよね?

デスクトップパソコンの背面やノートパソコンの側面には、大小の様々な端子が並んでいます。実にたくさんの種類の端子がありますが、どんな端子があり、それぞれがどんなものなのか、理解するのは難しいのではないでしょうか。
 
デスクトップパソコンの背面に並ぶ端子

デスクトップパソコンの背面に並ぶ端子


そこで今回は端子について、用途別にそれぞれの特徴についてまとめました。それぞれの端子が付いているかいないかで、パソコンでできることも変わります。パソコンを選ぶ際の一つの基準として活用してくださいね。

<目次>  

モニタやテレビと繋ぐ画面出力系の端子

モニタ接続に使う画面出力用の端子は、2画面出力のためデスクトップだけでなくノートパソコンにもほぼ備わっています。最近のパソコンは映像だけでなく音も入出力できるHDMI端子と、映像のみのDisplayPortが主流になっています。

■HDMI端子
現在のパソコンで最も普及しているデジタル入出力用の端子です。地デジテレビなどに採用されている端子で、映像だけでなく音も合わせて入出力ができます。DVI端子の発展系であるためDVI端子への変換ケーブルも多く販売されています。現在は4Kに対応した、より高速な規格のHDMI2.0が策定されています。
 
HDMI端子

HDMI端子


■DisplayPort
こちらもデジタル入出力の端子ですが、HDMI端子と異なり映像しか扱えません。そのためテレビなどに繋いでマルチメディア機器として使うプライベート用パソコンでは採用事例が少なく、主にビジネス用パソコンなどで採用されています。
 
DisplayPort

DisplayPort


また、コネクタ形状の小さいMini DisplayPortという規格もあります。こちらはノートパソコンなど、コネクタを配置する面積に余裕のない製品で採用されています。
 
Mini DisplayPort

Mini DisplayPort



■DVI端子(デジタル端子)
画像をデジタルで出力できる端子です。変換用のケーブルを使うことでHDMI端子のモニタや地デジテレビにも接続することができるようになりますが。D-Sub端子への変換ケーブルもあり、またそれらが他の端子の変換ケーブルと比べて安価なため、今最もお勧めできる端子です。
DVI端子

DVI端子


■D-Sub端子(アナログ端子)
画像をアナログで出力する端子です。以前は殆どのモニタで採用されていた規格ですが、最近はHDMI端子にその座を譲っています。但しアナログ端子用のモニタやプロジェクタがまだまだ多いビジネスの現場では利用されることも多く、ビジネス用パソコンにはこの端子が付いているものが多いようです。
 
D-Sub端子(アナログ端子)

D-Sub端子(アナログ端子)

 

マウスやキーボードなどの周辺機器を繋ぐ汎用の端子

汎用端子では各種USB規格が殆どを締めています。以前はPS/2端子というキーボードやマウスを接続するものがありましたが、現在では殆ど見かけなくなりました。います。また、デジタルビデオ用として普及したIEEE1394端子も同様に殆ど見かけなくなり、唯一超高速通信が出来るe-SATA端子が一部のパソコンで採用されている程度です。

なお、USBの規格は変換端子で互換性があるため、基本的にはUSB端子があれば困ることはありません。

■USB2.0
初期の低速なUSB1.0に取って代わった、より高速なUSBの規格です。キーボードやマウスなどからハードディスクや各種パソコン周辺機器まで、殆どがこのコネクタで接続が出来ます。

なお、コネクタの形状や色など、1.0と2.0とでは全く違いはありません。
 
USB端子

USB2.0端子


■USB3.0
USB2.0よりもさらに高速な通信が出来る規格です。コネクタは青くなっており、USB2.0やUSB1.0の規格のコネクタも接続することができます。また、給電の電圧が上がっているため、最近の電力消費が大きいスマートフォンやタブレットはこのコネクタでないと充電できない可能性があります。
 
USB3.0

USB3.0


■IEEE1394(i.LINK、Firewire等とも呼ばれます)
DVテープを使うSD画質のビデオカメラ時代に、パソコンへの接続端子としてほぼ標準で搭載されていた端子です。最近のビデオカメラはUSB端子で接続するものが殆どになってしまい、この端子を持つパソコンは殆ど無くなってしまいました。
 
IEEE1394端子

IEEE1394端子


■e-SATA
主に外付ハードディスクなど高速な通信が必要とされる記憶装置の接続に使われる端子です。USBがまだ2.0の時代により高速に通信出来る規格として注目されましたが、USB2.0と互換性があり通信速度も高速化されたUSB3.0が普及してしまい、それほど普及していません。

ただし最も高速な通信が出来る端子のため、大量のデータを扱う方には重宝されています。
 
e-SATA端子

e-SATA端子

 

LANやモデムを繋ぐネットワーク関係の端子

通常ではインターネット回線に繋ぐLAN、もしくは電話線(モジュラージャック)のいずれかを指しますが、ADSLや光回線の普及がすすんでいるのでLAN端子があれば問題はないでしょう。

■LAN(EtherNet、ブロードバンド端子、ネットワーク、RJ-45等とも呼ばれる)
インターネット回線に繋ぐ際、ADSLのADSLモデムや光回線のルーター等に接続する際に用いる端子です。最近では無線LANの普及により、薄型のノートパソコンを中心にこの端子すら備えていないパソコンもあります。
LAN端子

LAN端子


■モジュラージャック(RJ-11等とも呼ばれる)
電話線でのインターネット接続(ISDNやモデム用)に用いられています。最近のパソコンでは殆ど見かけなくなりました。
tannsi 

モジュラージャック
 

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