お祝い・ギフト/おすすめギフト

まだ間に合う。残暑見舞いに京都の由緒正しき金平糖

お中元、暑中見舞いに遅れたら、残暑見舞いで駆け込み夏のご挨拶。来夏は遅れずに、またこれから訪れる季節ごとのお遣い物、ご進物、お祝い、引き出物に備えて予約も可能です。

執筆者:冨田 いずみ

東西ひと月ほどの違いはありますが、慌しい中、お盆前までに送りそびれたお中元や暑中見舞いは、立秋(8月8日頃)を過ぎたら「残暑御見舞」として、処暑(8月23日頃~9月初旬)までに贈れば問題ありません。

暦の上では秋といっても実際の暑さはピークにある頃が立秋、まだまだ9月10月までも暑い日は続くので、ほんのひと粒にも涼を感じる粋で美味しい夏らしい金平糖を贈ってはいかがでしょう?日持ちという点でも美味しさの持久力に優れています。
涼竹糖(りょうちくとう)

涼竹糖(りょうちくとう) 夏ならではの「天然水サイダー」「ラズベリー」「ヨーグルト」「ルビー(ピンクグレープフルーツ)」「巨峰」の5種類が2個ずつ入った10個入りの詰め合わせ。※冷凍すれば一層涼感が増します。


日本で唯一の由緒正しい金平糖専門店、京都 緑寿庵清水には毎月季節にふさわしい手づくりの金平糖が限定量でみずみずしく並びます。8月も涼やかな酸味やそこはかとなく甘味のある風味豊かな珍しく美味しい金平糖がお目見え。もし、お気に入りがあれば来年の各月その金平糖が出来上がった頃に届けてもらえるよう予約も出来ます。この機会にお願いしておけば来年のお中元は遅れることはありませんね。実際、私ももう今年は単品では完売してしまったヨーグルトの金平糖を来年の6月出来次第届けていただけるよう、また今年の11月に販売開始されるお歳暮に好適な日本酒の金平糖も予約しています。
ココナッツの金平糖

ココナッツの金平糖 まろやかさとクリーミーな味わいが特徴です。


金平糖は1546年にポルトガルより渡来した異国の品々のひとつであり、ポルトガル語で「confeito(コンフェイト)」と言われ、その形といい味といい、ひときわ美しく人々の目を引いたお菓子だったそうです。大変貴重なもので製造法はいっさい明かされず、レシピがない上、気温や天候によって蜜の濃度や釜の角度と温度、釜で転がる金平糖の音を聞き状態を見極めて五感を使いながら職人が体で覚えていくしかなく、まさに一子相伝の技で、基本の砂糖の金平糖が作れるようになるのにもコテ入れ十年、蜜掛け十年、二十年はかかると言われています。
空中すいかの金平糖

空中すいかの金平糖 太陽の光がまんべんなく当たるように空中に吊るして栽培するため糖度が高く、シャキッとした果肉の空中スイカを使用。美味しさが凝縮され、あっさりとした後味に。


緑寿庵清水の創業は弘化4(1847)年、 現在と同じ京都・百万遍の地に初代・清水仙吉が暖簾をあげ、二代目・清水庄太郎が受け継ぎ、三代目・清水勇になったころから少しずつ肉桂、濃茶などの金平糖を作り始めたそうです。四代目・清水誠一になり、伝統を守り続けながら時代(嗜好)に合わせて色々創意工夫され、本格的にさまざまな素材を使った金平糖作りに挑戦し、五代目 清水泰博とともに現在は約60種類もの風味と色彩豊かな金平糖を作り出しています。

風味のある金平糖は砂糖の金平糖を作る以上に大変難しいのです。通常は砂糖に素材を加えると酸や油分、塩分が加わることにより固まらない、またアルコールが飛んでしまい風味を閉じ込めることが難しく結晶しないというお菓子作りの常識をくつがえし、一種類十六日から二十日間かけてそれらを可能にし、熟練の技で丹精込めて手づくりされ、伝統と独自の製法を今も守り続けています。

毎年同じお気に入りの味でも違う種類のものでも自然の果物や野菜などを使用しているので味わいは常に素材同様新鮮で、何度お贈りしても味わい尽くせないほど、違いをその都度愉しめる、まさに一期一会のお味と言えます。


【緑寿庵清水(りょくじゅあんしみず)】
〒606-8301 京都市左京区吉田泉殿町38番地の2
営業時間 :10:00~17:00
定休日 :水曜・第4火曜 (祝日は営業)
お問合せ・ご注文
TEL :075-771-0755 FAX :075-771-0766
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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