アラサー男性の未婚セックレス
バーで交わされる、アラサー男子たちの結婚に関する本音とは。(c)Meno Istorija
隣のテーブルに座った20代後半の男性3人組が、この店のママになにやらご相談。
「いいっすか。ちょっと相談に乗ってくださいよ」
なぜか私も相談を聞くことに……。
彼の相談とは、つきあって5年たつ彼女と結婚することになったが、すでに彼女とはセックスする気が失せている。このまま結婚していいものだろうか、ということ。
セックスできない相手と結婚するなんて無謀な話だと思ったが、今どきの価値観は違うのかもしれない。
結婚におけるセックスの占める位置
子作り、愛情確認、快楽……セックスの本来の目的とは?(c)joisey showaa
なるほど、結婚前からすでに「快楽のセックス」と「子作りのセックス」を分けて考えているのか。ひょっとしたら、「愛情確認のセックス」もまた、別なのだろうか、と思いながら話を聞いていく。
つきあってすぐ、セックスには飽きてしまったらしい。それでも、彼女にしようと言われると、何回かに1回は応じてきた。
「失礼だと思うけど彼女の顔を見ないように覆い被さって、別の女性を想像しながら、なんとかことをしおおせる」――という状態がずっと続いていたそうだ。だからなるべくセックスは避ける。今は3回に1回は応じるが、結婚したらたぶんしなくなるだろう。
彼は私に向かって言った。
「あなたとならできます、ギンギンっすよ」
例えキワモノであっても、新鮮な刺激が性欲に火をつけるのだろう。言い換えれば、彼のセックスのモチベーションは、「自分にとっての新鮮さ」なのだ。だから、慣れた彼女とはセックスする気になれない。
彼の仲間のひとりも、「気持ちはわかるよ」とつぶやく。
「オレは8年つきあっている彼女がいるけど、まったく性欲わかないもん。だからどうしてもしなくてはいけないときは、アブノーマルなやり方してる。それでなんとか射精できる」