業績が悪い銘柄については株価が値下がりする傾向
日経平均株価が2万円台を維持する底堅い展開のため、「どの銘柄を買っても儲かるんでしょ」等と思ってしまう人もいるかもしれません。個別銘柄を見ると、好決算材料銘柄は買われ、そうでない銘柄は売られるという流れとなっていて、このような状況下でも、業績が悪い銘柄については株価が値下がりする傾向にあります。現状を確認する
日本マクドナルド<2702>の株価チャートを見てみましょう。様々な事柄が起きたことで販売が低迷し、株価は過去半年間を見ると、もみ合いを余儀なくされていることがわかります。このような株価がもみ合っている場合には、オシレーター系のテクニカル指標がチャート分析に適しています。今回は、その一つのストキャスティクス(下に表示されているチャートです)をご紹介します。
ストキャスティクスとは
ストキャスティクでスは、株価が今、買われすぎなのか、それとも売られすぎなのかを判断できます。株価の変動がある一定の水準の間でいったりきたりしている横ばい(ボックス)相場で利用する場合に、有効に機能するとされています。ストキャスティクスは2本の線で表され、動きの早いファーストストキャスティクスと、動きの遅いスローストキャスティクスがあります。なお、ファーストストキャスティクスとスローストキャスティクスは、投資期間によって使い分けると良いでしょう。
ストキャスティクスは、2本の線の位置と関係で、売買シグナルを分析します。0%~100%で表わされ、線が100%に近づくほど株価が買われすぎの状態に、反対に0%に近づくほど売られすぎの状態にあることを表します。
一般的に、70%超えは買われすぎ、30%割れは売られすぎの状態と考えられています。そして、2本の線のクロスするタイミングで買いサイン、売りサインとなります。
マック株は今どうなの?
では、ストキャスティクスを使って日本マクドナルド(2702)の株価チャートを見てみましょう。買われすぎの70%、売られすぎの30%に線を引いてみました。ローソク足と比べてみても、比較的安値圏で30%近辺に株価があり、ストキャスティクスが機能している様子がわかりますね。
株価がもみ合いを形成している場合、下限で買い、上限で売るという戦略が適しています。ただ、株価は常に同じ状況にあるわけではなく、業績が良くなれば上昇トレンドに移り、業績が悪くなれば下落トレンドに移ります。日本マクドナルドの株価も、いずれどちらかのトレンドに移行することになるでしょう。
トレンドが転換した場合には、オシレーター系のテクニカル指標は機能しなくなる場合があります。ですから、株価がトレンド転換していないのか、他のテクニカル指標を併用して、取引をしていくことが大切になるでしょう。
※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。
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