距離が縮まる嬉しさと、起きやすいモヤモヤ
幼少期や学生時代、仕事を通したつながりとは異質な、「ママ」という共通項でつながる「ママ友」。親の年齢や子どもの性別・月齢、上の子の有無、その他色々な要因でママ同士の距離が縮まることもありますが、過ごしてきた環境、生活背景の違いなどから、疑問や葛藤を感じる場面もあるかもしれません。よくあるのが、やはりプライベートに関する部分です。一般的に、相手の年齢や夫の職業などを、出会った初期段階で聞くのは控えた方がよいでしょう。
一方で、夫の転勤で引っ越しを何度も経験するうちに、それも環境や地域によって違うこともあるのかなと感じています。
例えば、転勤族が割と多い都市では、自然に「異動は何年ごとぐらいなんですか? 何関係のお仕事なんですか?」という会話が交わされていたりします。
また、私は上の子たちの時から、割と親しく話すようになったママには自分から年齢を伝えていました。しかし、末っ子が2歳を過ぎた44歳の頃、親子の集いの場で「それぞれ年齢と自己紹介を!」と言われた時には、ちょっと複雑になり、「あれ? 私にしては珍しいな」と思いました。自分から言うのと、みんなの前で言わなければいけないというのは、また気持ちが全く異なります。年齢って、親しくなる過程で知ることがあればいいだけの情報ですよね。
言葉遣いも感じ方も、受け止め方はそれぞれですね。
「ママ友として」ではなく「大人同士として」と考えてみては
受け止め方がそれぞれである以上、まず、相手の言葉にはあまり神経質になりすぎない方が得策。例えばだいぶ年下に見えるママからのタメ口は「若々しく見えるのかな」「親しみやすく感じてもらえたのかな」と考えることもできます。色々気を遣うこともあっても、楽しいことや助け合えることも多いママのつながり。「親になると年齢差を超えて、子どもを通してこんな新しい世界も広がるんだな」と感じる場面もあるでしょう。その中で、「何となく波長が合う」「共通の趣味がある」といったことから、「ママ友」を超えた「友人」に出会えた時は嬉しいものですよね。
そして、「ママ友に対してどうすべきか」と考えると話がややこしくなりがちですが、ママ友が「年上だ」「年下だ」「それによって丁寧語を使うべきかどうか」ということにとどまらず、普通の場面で大人同士が出会った時にどういう風に言葉を交わすか、どういう点に配慮するか、皆さんそれぞれの中にも気を配っていることがあると思います。
まずそこに立ち返った上で、その場の雰囲気に柔軟に対応していけると、「あずましい」(北海道や東北の言葉で「心地よい」「ちょうどよい」の意)関係が築けていくかもしれませんね!