独身女性が既婚男性との不倫を繰り返す背景は?
中でも多いのは、「不倫の恋を繰り返す女性」30代女性だ。こういうと、たいてい「父親との関係がよくなくて」といった、親との関係論が浮上するのだが、独身とはいえすでに30代。親の影響からもう抜け出していい年齢でもある。
なぜ不倫を繰り返すのか
ユカリさん(仮名=33歳)は、最初の恋が既婚男性とだった。専門学校を出て20歳で就職したときで、相手は20歳年上の職場の上司。2年ほどつきあったところで、相手が遠方へ転勤。自然消滅した。「私、初めての男性が彼だったんです。彼にはとても大事にしてもらいました。半年ほど経って、肉体的に初めて『イク』ことがわかったときはとてもうれしかった。仕事の進め方も、社内の世渡りの仕方も、そして人生について教えてくれたのも彼だった。自分では行けないようなおいしいお店にも連れて行ってもらったし、彼によってオトナになれたような気がしています。別れ方も修羅場にならなかった分、彼への思いはいまだに強いですね」
最初にそんな人とつきあってしまったら、同世代がつまらなく見えても不思議はない。ただ、ユカリさんは、同世代とつきあおうと努力もしたそうだ。
「次につきあったのは、友だちの飲み会で知り合った男性。私が24歳、相手はひとつ年上でした。週末の昼間のデートが新鮮だった。上司とは昼間、テーマパークなんかには行ったことがなかったので。でもやはり、会話がおもしろくなくて。私は上司に言われて、いつも新聞や売れ筋の本などをチェックして読んでいたので、彼ともそういう話をしたかったんだけど……」
結局、物足りなくて別れてしまう。
3人目は仕事上、必要になって資格を取りに行ったセミナーで知り合った既婚男性。4人目も仕事の講習会で出会った既婚男性。いずれも10歳以上年上だ。
「年上の人だと、自分の知らないことを知っているから、とても勉強になるんですよね。それと恋心が結びついてしまうことが多くて。私はごく普通の家に育っていて、父親とは仲が特にいいわけでも悪いわけでもないと思います。友だちにはファザコンといわれるけど、自分ではそんなことはないと思ってる」