3 保育施設のリサーチ、いざという時の預け先の確保
どちらかの祖父母のサポートがしっかり得られる場合を除けば、働きながらの子育ては夫婦2人だけではできません。一生懸命仕事をしてきた女性ほど「家庭内で何とかしなければ」と思いがちですが、まずはその思いを捨てることが大事です。待機児童の多い地域では保育園に入ること自体が難関ですが、保育園に入れただけではカバーできない部分がたくさんあります。保育園が休みの日曜や、子どもの体調不良児の勤務を考慮してくれる職場が理想ですが、現状ではまだそれがかなわない場合が多かったり、、仕事の性質上、定時勤務で終われない場合もあります。
ベビーシッター、地域の協力会員が子どもを預かってくれる「ファミリーサポートシステム」、病気時や病気の回復時に預かってくれる「病児保育」「病後児保育」もリサーチしておきましょう。ベビーシッターやファミリーサポートに登録して実際に利用してみたり、病児・病後児保育システムに登録するなど、親も子も、預けること、預けられることに少しずつ慣れ、頼れる相手をたくさん作っておくと安心です。
4 赤ちゃん以外の情報にもアンテナを張っておく
人は今自分が向き合っていることと関連することにアンテナが向くものなので、育休中はとりわけ、町を歩いていても赤ちゃん連れや妊婦さんに目が行きますし、今まであまり気にならなかったような子ども関連のニュースにも敏感になります。図書館や書店に立ち寄っても気付くと絵本コーナーや子ども関連のコーナーに行っている、たまに夫に赤ちゃんを夫に託して自分のための買い物に出かけても、結局赤ちゃんのものを買って帰ったということもあるでしょう。今まで気づかなかった視点から物事を考えることになる、すてきな変化です。そのかたわら、赤ちゃん以外の情報にも意識的にアンテナを張ってみるのも、息抜きにつながるかもしれません。今はネットであらゆる情報が得られる時代ですが、ネットでの情報探しというのは、どうしても自分の興味のある分野に寄っていきがちです。新聞は、手軽に世の中の動きやトレンドを広く浅く知ることができる手軽なツール。一面や社会面にこだわらず、自分の興味のあるページから読み始めて、ざっと全体をめくるだけでも、様々な情報が入ってきます。世相を表している四コマ漫画に注目するのも楽しいかも。
私は5番目の子の出産後、上の子たちの産後にはあまり感じなかった「活字離れ」を大きく感じました。そんな中、小学校高学年の上の子が新聞に興味を持ち読む中で、「昨日、どこどこでこんなことがあったんだね」「これって、こう書いてあるけど本当にそうなの?」「これってどういう意味?」など話題を振ってくれることで、自分も新聞をパラ読みして上の子たちや夫との話題の幅が広がり、リフレッシュになりました。
5 赤ちゃんとの時間を味わい、赤ちゃんを通した地域のつながりを覗いてみる
復職に備えた準備も大切ですが、やはり育休中の今の時期に堪能できるのが赤ちゃんとのゆったりとした時間。寝ている姿を見るだけで幸せという気持ちは、多くの方が感じるはず。その気持ちをそのまま受け入れ、限られた育児休暇の期間をゆったり過ごしていただけたらと願っています。
赤ちゃんと地域探検!
ママ友を作ろうと思わなくていい、ちょっと地域の親子が集まる場を覗いてみて、顔見知りができるだけでも心強いものです。そこから自然に気の置けない友だち(=「ママ友」ではない)ができれば、仕事をしているか否かという環境の違いも越えて、つながりが続くこともあります。パパの方が意外と張り切って、地域のイベントに興味を持つ場合もあります。母子の集いが苦手な場合には、ファミリーで参加しやすい場を探して覗いてみるのもいいですね。