1 何はさておき、まずは産後の回復を目指す
喜びと不安が入り混じった赤ちゃんとの生活
産後の身体の回復は、年齢にかかわらず個人差が大きいもの。まだ若いからと自分の身体を過信したり、2人目以降の赤ちゃんを抱えたお母さんが産後間もなくパワフルに動き回っているのを見ると、動けるんだから動いていい、動かなきゃと思ってしまうこともありませんか?
それぞれの置かれた環境や心身の状態は千差万別なので、気づかぬうちに無理がたまると、あるときドッと心と身体の疲れが噴き出してしまうこともあります。
出産少し前まで働いていると、育児に専念する生活に焦りを覚えるのは、特に初めての赤ちゃんの場合には顕著ですが、2人目以降の赤ちゃんを出産後にも「初めての経験じゃないし、上の子もいるんだから」と無理をしがちです。自営業やフリーランスの場合には、とにかく一刻も早く仕事を再開せねばという危機感も大きいもの。
ここでまず、産後の身体の回復がこれからの育児、家庭生活の土台になるという原点に返り、少なくとも産後2ヵ月は、赤ちゃんのリズムに合わせてお世話をしたり赤ちゃんと一緒に寝たりという生活を大事にしていただきたいなあと思います。
赤ちゃんの予防接種については、公費で受けられる期間に無理のないスケジュールで受けられるよう、小児科医院で最初の予防接種をした時に今後のスケジュールも相談しておきましょう。
2 夫との分担体制の話し合い、そして実践!
育児にも少しずつ慣れてもらおう
夫婦ともに働く生活に入ると、なかなか落ち着いて話し合う時間も取れないので、育休中の時期こそ、子どもが急に体調を崩した場合、夫婦どちらかがダウンした場合、それらの場合に、双方の職場の理解をどれだけ得られるか(これも育休中の想定と復職後では全く違ったりします)、どこに頼ることができるかなどを、話し合う時間を取ることをおすすめします。
また、赤ちゃん誕生まで家事もあまりしなかった男性が、妻の復職後にいきなり家事や育児をすることは当然無理なので、「オムツ替えやお風呂タイムを担当してもらう」「最初はお世辞にも美味しいと思えなくても簡単な料理を作ってもらう」など、少しずつ家事育児に引っ張り込むことも大事です。
実はこれは夫だけでなく、いずれ成長した我が子にも当てはまること。1人目の赤ちゃんと向き合っている方には少し先の話になりますが、何でも親がやってしまうのではなく、幼児期に自分でできること、やりたがることは自分でやらせる、学童期に入って料理や家事に興味を示したら休日に少しずつ一緒に作業したりするなどの経験を積み重ねていくと、少しずつ自分でできること、家族のためにやってくれることが増えます。
自分で全部やってしまった方が早いかもしれませんが、「やってもらうことでかかった時間」=「まだまだ長く続く子育てで役立つ大きな投資」と考えて。家族全員による協力体制は、子どもが乳幼児の頃から少しずつ築いていこう!と考えてみてはどうでしょうか。
>>>復職後のためのリサーチも進めながら、今の赤ちゃんとの時間を味わいたい