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LINEでの未成年の出会い系被害が増えている(写真はイメージです)

警察庁発表の「平成26年中の出会い系サイト及びコミュニティサイトに起因する事犯の現状と対策について」を見てみましょう。平成20年の出会い系サイト規制法改正以来、出会い系サイトによる未成年者の出会い系被害は減少傾向にあります。その代わりに、コミュニティサイトにおける出会い系被害が拡大していました。これは、数年前までの話です。なお、コミュニティサイトとは、SNSやゲームサイトなど、コミュニケーションできるサイト全般を指します。

近年、運営事業者の努力等により、コミュニティサイトにおける出会い系被害は減少傾向にありました。ところが、「平成25年以降、無料通話アプリのIDを交換する掲示板に起因する犯罪被害等により増加傾向にある」と明記されている通り、ここ数年で再び増加しています。無料通話アプリとは主にLINE等のことであり、IDを交換する掲示板とは非公式のLINE ID交換掲示板を指します。つまり、LINEを介した出会い系被害は拡大傾向にあるのです。

警察庁発表の「平成26年中の出会い系サイト及びコミュニティサイトに起因する事犯の現状と対策について」(PDF注意)

抜け穴があるLINEの対策

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QRコードなら未成年も利用可能

運営会社のLINEは対策として、18歳未満はLINE ID検索機能の利用を制限しています。これで、18歳未満は見知らぬ人とLINEでつながれなくなると考えた方もいたでしょう。ところが、ここには抜け穴があります。

QRコードなら、見知らぬ相手とも友達になることができます。未成年は、ID交換掲示板にQRコードを掲載し、友達募集をして見知らぬ相手とLINEでつながっているのです。

もう一つの方法は、保護者からお下がりでもらったスマホなどを名義を換えずに利用している場合。持ち主が保護者になっている場合、ID検索機能も利用できてしまいます。持ち主を未成年と申告すると、ID検索機能など利用できない機能やサービスが増えるため、あえて保護者の名義で登録している未成年もいます。

LINEはつながるだけで通話もできる

以前のコミュニティサイトでの出会い系被害と、LINEを通した出会い系被害は、何が違うのでしょうか。それには、LINEの特徴が影響してきます。

GREEやMobageでは、メッセージ等での電話番号やメールアドレスなどの連絡先交換は禁止されており、友達になるだけでは直接会うことが困難でした。ところがLINEの場合、友達となるだけでトーク(メッセージ)、画像、動画のやり取りだけでなく、通話までできてしまいます。つまり、直接呼び出して出会うことが容易なのです。

今の中高生や大学生などは、Twitterで見知らぬ人とやり取りし、盛り上がったら続きはLINEグループに移行するなど、見知らぬ人とつながることに警戒心を持ちません。TwitterでIDを公開したり、ID交換掲示板で友達を募集したりすることさえあるのです。

しかし、このようなことが危険なのは言うまでもありません。実際に、甘い言葉で騙されて誘い出され、被害に遭う子供もいます。

LINE IDは公開しない指導を

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公開してしまったQRコードは更新しておこう

LINE IDは個人情報であり、自分や友達のIDはむやみに公開しないということを教えましょう。子供に保護者名義の端末を持たせていた場合、手間でも子供名義に変更するのがお勧めです。

QRコードを公開してしまっていた場合、放っておくと知らない人からのアクセスが続いて危険です。QRコードは新しいものに更新して、過去のQRコードが無効にしましょう。

やり方は、「その他」→「設定」→「プライバシー管理」→「QRコードを更新」とタップし、確認画面が表示されるので「OK」をタップすればできます。

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