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「恋人欲しくない」4割を、どう読むか

20~30代の恋人がいない男女の4割が「恋人は欲しくない」と言っている。女性がより強くそう思い、収入の低い人ほどそう考えているらしい。経済状況がよくないと、自己肯定感が薄れ、恋人を求めようとはしなくなるのだと思う。この「恋人欲しくない」を、どう読んだらいいのだろうか。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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内閣府が20~30代の男女を対象に実施した結婚に関する調査の結果を発表した(平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」)。

女性

恋人は必要ない?

未婚で恋人がいない男女に、恋人がほしいかと尋ねたところ、「欲しい」は60.8パーセント、「欲しくない」は37.6パーセントだった。

欲しくないと答えた女性は39.1パーセント、男性は36.2パーセント。また、男女とも収入が低い人ほど、恋人を求めていない傾向があるという。

欲しくない理由は複数回答だが、男女全体でもっとも多かったのが「恋愛が面倒だから」46.2パーセント、「自分の趣味に力を入れたい」45.1パーセント、「仕事や勉強に力を入れたい」32.9パーセントだという。

恋愛は面倒なもの

それでも恋愛はいいものだし、結婚もいいもの。こういうことを言っていると孤独になるよ、という論調がテレビでは多かった。

しかし、「恋愛が面倒」とは言い得て妙。その通りなのだから。誰もがそう思っているだろう。

ただ、「面倒だからしない」人と、「面倒だけどしちゃう」人の間に、どういった違いがあるのかが問題。面倒だからと避けて通れてしまえるなら、避けて通りたいと思っている人もいるだろう。恋愛なんて、「気づいたら落ちている」ものなのだから。

「面倒だからしない」人は、自分の中の恋愛感情発露の元を閉じているのかもしれない。気になる人がいても、見て見ぬ振りをして、あえて接触を避ければ、去る者日々に疎しで、自然と記憶から排除されていく。

「面倒だけどしちゃう」人は、自分の中の恋愛感情を封印できない。「恋愛は面倒だけど、楽しいこともたくさんある」という経験則ができているのかもしれない。相手を完全に理解することはできないかもしれないが、一瞬でもわかりあえたと思えることはある。恋愛なんて、その一瞬を蜜のように味わうものなのではないだろうか。
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