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家電量販店?書店?「蔦屋家電」の正しい楽しみ方(2ページ目)

オープンから1カ月半。まだまだ話題の「蔦屋家電」ですが、ブームに乗り遅れてしまい「まだ行けてないけどどうしよう? いや、もう今から行ったと人に言うのもかっこわるいのでは?」と思っている人。まだ間に合います。ここでは、今更聞けない蔦屋家電とその使い方を伝授しましょう。

滝田 勝紀

執筆者:滝田 勝紀

家電ガイド

蔦屋家電は高級な家電を買いに行くのに向いている

「じゃあ、もう蔦屋家電のことはだいたい分かったし、早速、行ってみよう!」と思う慌てん坊な方、ちょっと待ってください。まず念のため知っておいて欲しいのが、家電だけ探すのが目的なら、一般的な量販店の方をおすすめします。

というのも、蔦屋家電は一般的な量販店の総花的ななんでもありな展示と違って、どちらかと言えば、セレクトショップに近い様相。オシャレな空間に、しかも余裕のある展示品の並べ方をしているわけですから、当然、商品点数はそれと比べて圧倒的に少ないです。少ないというよりも、ポジティブに表現するなら、厳選している感じです。

例えば、エアコン。当然ですが、大手メーカー製はすべて壁面に展示されていますが、畳数別にすべてが置かれてはいません。代表的な畳数、二子玉セレブが求める住空間に必要な代表モデルが置かれているだけです。だから、デザインも良ければ、機能もサイコーなダイソンやバルミューダといった、二子玉セレブがポケットマネーで買いそうなアイテムは、これでもかとばかりにラインナップ展示されていますが、いわゆる大手メーカーのエントリーモデル的な安いアイテムはございません。当然、一般的な家電量販店で大きな顔をしているジェネリック扱いの家電なんて、ひとつもないのでご注意ください。

つまり、ある程度高級なアイテムを買う目的がないと、行っても空振りする可能性が高いですし、ラインアップもどちらかというと高級指向です。
季節などにもよるが、バルミューダ製品やダイソン製品など、生活家電でも、どちらかといえばデザインだけで欲しくなってしまう高級な家電たちはラインナップされています。

季節などにもよるが、バルミューダ製品やダイソン製品など、生活家電でも、どちらかといえばデザインだけで欲しくなってしまう高級な家電たちはラインナップされています。


暇つぶししていると、訪れた目的が変わることも

家電を買おうと意気込んでいる人ではなく、とりあえず、話題のスポットに行きたい! という人も実は受け入れてくれるのが蔦屋家電のいいところ。

例えば、ヘッドホンやオーディオ機器売り場とCDなどのメディア売り場が合体していて、その場でもちろん試聴もできるし「いいヘッドホンってなにが違うんだろう? ハイレゾってなに?」くらいのトレンドや用語だけは知っているけど、まだ体感したことがない人などは、余裕のある店舗スペースでゆっくり試聴機などを使って堪能できます。

また、プラッと立ち寄ったテナントがたまたま電動アシスト自転車専門店の「モトベロ」だったりすると、そもそも電動アシスト自転車ってこんなにラインナップが充実していて、しかも、ママチャリタイプ以外にも、ここまで素敵な自転車が揃っているんだ! ということを目の前で体感してしまうと、思わず買うつもりもなかったのに、それが欲しくてたまらなくなってしまったり。

訪れたのは暇つぶしだったはずなのに、いろいろな気づきをもらううちに、訪れた目的が変わってしまいます。しかも、そんな気持ちを知ってか知らずか、コンシェルジュがさらに提案で後押しして来ようものならテンションが上がり、思わず財布の紐も緩んでしまうかも。

ショッピング施設ではありますが、これまで見たこともないようなアート作品が並んでいたり、普段あまり手にすることのない高級家電などにこれみよがしに触れていたりすると、いつの間にかテーマパークにいるような気分と錯覚するのでご注意を。
家電売り場の端っこには、かつてイングランド代表のデビッド・ベッカム(古い?)の骨折や、ハンカチ王子時代の斎藤佑樹投手の連投の疲れを癒したという酸素カプセル類が並んでいます。有料ながら15分や30分で試すことも可能です。

家電売り場の端っこには、かつてイングランド代表のデビッド・ベッカム(古い?)の骨折や、ハンカチ王子時代の斎藤佑樹投手の連投の疲れを癒したという酸素カプセル類が並んでいます。有料ながら15分や30分で試すことも可能です。


コーヒーを飲みにくるだけでもOK

これまでの内容を読む限り「たまたま二子玉川に遊びに来た人がふらっと寄っても大丈夫でしょうか?」と不安に思う人もいるかもしれませんが、もちろん大丈夫です。

いわゆる郊外のロードサイドにある大型ショッピングモールとは違って、なんだかそこにいる人たちも少しオシャレな感じの人が多かったり、そもそも空間自体が洗練されている点を除けば、通常のショッピングモールと変わりません。いくら話題の施設とはいえ、平日の午前中などは、それでも空いているので、博物館や美術館を回る感覚で、ゆっくりと施設を見て回るのも楽しいです。そんな時にはコンシェルジュにも話しかけてみるのもいいかもしれません。

前にも述べたように、彼ら/彼女たちは、それぞれの専門分野のエキスパートなので、目の前にある家電や本などを使って、いろいろと興味深い話を聞かせてくれるはずですし、これまで知らなかったことを知る貴重な体験ができるかもしれません。

また、スターバックスコーヒーが1Fにあり、そこでいつものお気に入りのラテなどを買って、それを持って、施設内のさまざまな場所に設置されたソファスペースなどにゆったりと腰を下ろして、書棚の本をチェックしてみるのも贅沢な時間でしょう。

そう、蔦屋家電は高級な家電を買いにくるセレブから、コーヒー1杯でゆったりとした時間を過ごしたい学生まで受け入れてくれる、懐の深いショッピング施設なんです。
ソファなどにゆったりと腰掛けながら、お気に入りの本を読んだり、ブラブラと散歩するだけでも新たな気づきがあったりと、それぞれの楽しみ方でエンジョイできる店内は、筆者個人的にはディズニーランドよりも楽しいところ。

ソファなどにゆったりと腰掛けながら、お気に入りの本を読んだり、ブラブラと散歩するだけでも新たな気づきがあったりと、それぞれの楽しみ方でエンジョイできる店内は、筆者個人的にはディズニーランドよりも楽しいところ。


【関連サイト】蔦屋家電公式サイト

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