大画面モニターを内蔵したユニークなウエアラブルデバイスも
ユニークなコンセプト製品はこれだけではありません、「Lenovo Tech World」では、ウォッチ型のウエアブルデバイスも発表になりました。今発売中のウォッチ型デバイスは、いずれもスマートフォンとの連携を前提としたもの。通知などはウォッチ側で受け取れるものの、実際に何か操作をするのはスマートフォンでという使い方がほとんどです。たとえば写真が送られてきた場合、届いたよというメッセージはウォッチでチェックできますが、実際に写真を見るときはスマートフォンを開きます。ウォッチ型デバイスの狭いディスプレイで写真を見るのは、さすがにちょっと無理があるからです。レノボのコンセプト製品「Magic View」は、画面が狭いというウォッチ型デバイスのウィークポイントを、かなりユニークな方法で解決しています。その方法とは、ウォッチにヘッドマウントディスプレイのような機能を内蔵して、中を覗き込むと大画面が見えるようにすること。ディスプレイの手前に窓がくっついていて、そこから覗くと中に17インチくらいのディスプレイが見えるしくみです。
「Magic View」という名前で紹介された、レノボの考えるウォッチ型デバイスの進化形。ディスプレイ下の小さな窓を覗き込むと、中にモニターが見えます。
北京のオリンピック競技場をウォッチで選択し、中を覗くと競技場の中をVR体験できるデモなどが用意されていました。Googleストリートビューなどと組み合わせると、なかなか楽しそうです。
覗いているスタイルがやや滑稽なのが残念。実用化されるかどうかはわかりませんが、このユニークなアイデアには拍手を送りたいと思います。
スマートフォンもウォッチ型デバイスもそうですが、モバイルデバイスには常に携帯性と見やすさ、使いやすさをいかに両立するかという課題がつきまといます。今回レノボが発表したコンセプト製品は一見、やや奇抜なアイデアのようにも見えますが、採用されている技術の中には、少し先の未来へ進むための重大なヒントが隠されているかもしれません。