去る5月末、中国・北京にて「Lenovo Tech World」と題したイベントが開催されました。これは、今や世界的なPCメーカーであり、最近ではモトローラを買収するなど、スマートフォンメーカーとしてもサムスン、アップルを追うポジションとなったレノボが、初めて単独で開催するグローバルテクノロジーイベント。基調講演にはインテルやマイクロソフト、中国ベンチャーの雄であるバイドゥの各CEOが参加したほか、中国の人気女優やアーティスト、NBAのスター選手も駆けつけました。

「Lenovo Tech World」では、タブレットやパソコンの新製品が発表されたほか、いちPCメーカーから総合テクノロジーメーカーへと脱却をはかる、レノボの意気込みが伝わってくるようなユニークなコンセプト製品もたくさん発表されました。ここではその中から、新発想のスマートフォンについて詳しくご紹介したいと思います。

中国・北京で開催された「Lenovo Tech World」。世界各国のメディアのほか、中国の熱狂的なレノボファンも会場を訪れ、大変な熱気に包まれました。

中国・北京で開催された「Lenovo Tech World」。世界各国のメディアのほか、中国の熱狂的なレノボファンも会場を訪れ、大変な熱気に包まれました。


一歩先行くユニークなアイデアが詰まったスマホ「Smart Cast」

先ほども紹介したように、今回のイベントはレノボがいちPCメーカーから、IoT時代に向けた総合テクノロジーメーカーへの脱却をはかるという、強いメッセージが込められたものでした。最近よく耳にするこの「IoT」はInternet of Thingsの略称で、要するにありとあらゆる製品がネットワークにつながり、相互に連携して様々な機能やサービスが利用できるようになる世界を指す言葉です。

これからやってくるそんなIoTの時代に向けて、PCだけでなく、タブレットやスマートフォン、クラウドサービスを支えるサーバー、様々な周辺デバイスなどを総合的に提供する会社になる。その意思表示のひとつとして、レノボはこの度メーカーロゴを一新。さらにユニークなアイデアがたくさん詰まった、コンセプト製品を発表しました。その1つがレーザープロジェクター機能を備えたスマートフォン「Smart Cast」です。

見やすい大画面と携帯性という相反する課題をどう解決するか

ここ数年、スマートフォンはどんどん大画面化しています。コンパクトさにこだわっていたあのアップルでさえ、『iPhone 6 Plus』では約5.5インチという大画面を採用しました。実際に使ってみると大きい画面は確かに見やすく、写真でも映像でも見ると迫力があります。しかし一方で、やはり片手では操作しづらいというジレンマも生まれます。メーカーによっては大きいサイズと小さいサイズを用意してユーザーが選べるようにしたり、ディスプレイ周りの額縁をできるだけ薄く、細くするなど工夫しているところもありますが、それでも大画面と携帯性は相反するもの。これはモバイル製品を手がけるメーカーにとって、永遠のテーマだとも言えます。

レノボはこの永遠のテーマに、プロジェクター付きのスマートフォンというアイデアで、ひとつの解決策を見いだしました。それが、今回発表された「Smart Cast」という製品のコンセプトです。

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「Smart Cast」の製品イメージ。スマートフォンを立ててテーブルに映像を映す「テーブルモード」と光を向けた方向にまっすぐ映像を映しだす「フロントモード」、1台で2通りのプロジェクターの使い方ができます。

「Smart Cast」の製品イメージ。スマートフォンを立ててテーブルに映像を映す「テーブルモード」と光を向けた方向にまっすぐ映像を映しだす「フロントモード」、1台で2通りのプロジェクターの使い方ができます。
 

ヘッドを回転させ、プロジェクターの照射方向を変更することで2通りの使い方が可能になっています。本体サイズも一般的なスマートフォンと変わりません。

ヘッドを回転させ、プロジェクターの照射方向を変更することで2通りの使い方が可能になっています。本体サイズも一般的なスマートフォンと変わりません。


「Smart Cast」で何ができる?