完全復活で、サイ・ヤング賞投手にも投げ勝つ
復帰後、2試合続けて素晴らしい投球を見せ、完全復活を印象付けた。
まず、41日ぶりのメジャー復帰となった6月3日(日本時間4日)のマリナーズ戦(シアトル)、7回を3安打1失点、毎回の9三振を奪う素晴らしい内容で、3勝目(1敗)をマークした。
「すべての球種が良かったです。バランスよく、いろいろな球を投げられました。それで相手に的を絞らせなかったのかなと思います」
7回を78球という省エネ投球。球数を約80球に制限されるだけに、申し分ない復帰戦で、ジラルディ監督が「八回も投げさせたかった」と言ったのは本音だろう。
そして、復帰2戦目となった6月9日(同10日)のナショナルズ戦(ニューヨーク)、またも7回を5安打1失点の6奪三振にまとめ、4勝目(1敗)を挙げた。
一昨年にサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を獲得し、昨季まで2年連続ア・リーグ最多勝に輝き、投手史上2位の総額約248億円の大型契約を結んだシャーザーに投げ勝ったことに価値がある。
「シャーザーが相手。点を取るのは難しい。粘ってゼロに抑えていくしかないと思いました。こっちでの実績が全然ないですし、僕はただ向かっていくだけ。投げ合いという意味では、勝手に意識はしてましたけど」
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