それでも補償額が足りない場合の最終手段「クレカ+プラス」
クレジットカードの海外旅行保険だけで満足したいのであれば大量のクレジットカードの旅行保険を組み合わせなければならない
ただ、クレジットカードにも海外旅行保険が付いているのに、同じような海外旅行保険を別途加入するのももったいないですよね?
そんな時におすすめなのが「クレカ+プラス」です。
先述の通り、クレジットカードの海外旅行保険の傷害死亡・後遺障害は十分な金額なのです。むしろ不安なのは、傷害治療費用、疾病治療費用、救援者費用。これらを少ない金額で手厚くするサービスが「クレカ+プラス」です。
「クレカ+プラス」を利用すると、治療・救援費用は無制限とすることができるのです。これは、空港で加入するような海外旅行保険と同レベルの補償内容となります。
「クレカ+プラス」でどれだけ節約できる?
例えば、北米・ハワイ・ヨーロッパに1週間旅行するとします。「クレカ+プラス」の7日間の金額は2020円。他社の海外旅行保険を調べてみると、治療・救援費用が無制限のプランで7000円くらいです。単純計算でも5000円近く節約できます。さらに、「クレカ+プラス」は旅行当日でもインターネットで申し込みが可能です。スマートフォンがあれば、出発当日に空港でWebサイトから申し込むこともできるのです。
また、ゴールドカードやプラチナカードには付帯している場合の多い「航空機遅延費用補償」もオプションで追加できるのも魅力です。到着便の遅延によって乗継便に乗れなかった場合に、1万円補償するサービスです。もちろん、乗継ぎがない旅行では不要ですが、先ほどの条件で追加しても+80円です。
付帯する海外旅行保険が充実しているから、という理由でゴールドカードを持っている場合は、年会費無料のクレジットカードと「クレカ+プラス」を組み合わせてみたほうが保険料を安くでき、かつ安心も得ることができますから、選択肢のひとつとして検討してみるのもよいでしょう。
「クレカ+プラス」を有効活用するために
現時点(2015年6月)で「クレカ+プラス」を申し込めるカードはMUFGカード、NIOCSカード、DCカード、セゾンカード、UCカード、オリコカード、UCSカードです。楽天カードやイオンカード、エポスカードなどは未対応ですが、今後は広がりをみせるものと思われます。また、最初に書いた「利用付帯」のクレジットカードの場合は、旅費をクレジットカードで支払わなければ補償が受けられません。つまり、「クレカ+プラス」を申し込んでも、旅費を現金で支払っている場合は、傷害死亡・後遺障害、賠償責任、携行品損害は対象外です。必ず、クレジットカードの海外旅行保険の条件も見直して、カバー範囲を広げておきましょう。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険だけで安心せず、しっかりした保険準備をして旅行を楽しんでください。
【参考サイト】
クレカ+プラス
t@bihoたびほ
取材協力:ジェイアイ傷害火災保険株式会社