アップルのサプライヤーリスト銘柄が絶好調
アップルのサプライヤーリストにある優良企業を狙え!でご紹介した銘柄の株価が絶好調です。米国株は4銘柄をご紹介しました。スカイワークス・ソリューションズ(SWKS)は無線通信技術に強味を持つ企業で、同社のチップ製品は、あらゆる種類の全携帯電話にほぼ組み込まれています。今後はスマホを通じた操作で、家電、自動車、セキュリティー機能、支払い、などあらゆるものが繋がり合う時代を予見し、携帯電話だけでなくあらゆるものに同社製品が組み込まれると予想しています。 上記の記事を発表した5月11日の始値は97.74米ドルでしたが、5月22日には104.69米ドルまで上昇しています。同様に、近距離での非接触通信技術に強みを持つNXPセミコンダクターズ(NXPI)は104.1ドルから107.175ドルに、事業は分散されていますが、無線通信関連がもっとも大きな部門となる半導体チップメーカーであるシンガポールのアバゴテクノロジー(AVGO)も123.57ドルから132.64ドルに、オーディオ向けの高精度アナログ/デジタル信号処理部品を製造するファブレス企業(工場を持たない)<規模が小さい分、アップルへの売上が全体の8割近くにもなる会社>であるシーラス・ロジック<CRUS>も36.37ドルから38.14ドルに上昇しています。
4銘柄の2週間の平均上昇率は5.6%であり、同期間のナスダック総合指数の上昇率1.7%やニューヨークダウの上昇率0.2%を大幅に上回っています。
日本の村田製作所(6981)も好調続く
IoT関連銘柄が絶好調です。指数の上昇率を大幅に上回っています
ちなみに村田製作所の2015年3月期第4四半期(※通期ではなく第4四半期のみ)の業績を見てみると、売上が前年同期比34.4%増の2658億2800万円、営業利益が154.9%増の534億3000万円、純利益が96.9%増の365億500万円と大幅増益となっています。やはり、スマートフォン、特にLTE端末の普及が加速したことから搭載される部品数が増大しており、部品市場が拡大したことの追い風を受けたようです。さらには自動車の生産台数増加や電装化進展、また円安も貢献。
2016年3月期は売上が11.2%増の1兆1600万円、営業利益が16.5%増の2500億円、純利益が9.1%増の1830億円を予想していますが、2015年3月期第4四半期の業績を考えれば業績の上振れも十分あり得ると思います。
ともあれ、アップル向けに限らず、これら企業の作る半導体などの電子部品製品は、スマホ、IoT関連、自動車の電装化関連の需要拡大で、今後、ますます業績を伸ばしていくことでしょう。そして同様に、株価の長期的な上昇も期待できると思います。
参考:グローバルグロースレポート
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