母業外注が日本でなかなか浸透しないわけ

ママが人に頼りやすい社会にしていきたい

ママが人に頼りやすい社会にしていきたい

筆者が以前住んでいたフランスは、子育て中でも共稼ぎが当たり前でした。だからといって、フランス人女性がみんなスーパーママではなく、そこには、人に頼る、外注する文化がありました。子供はベビーシッターへ、家事は家政婦さんへ。そのおかげで、彼女たちは日々を乗り越えていたように思います。これを聞き、「そりゃそうだ」「それができればママも楽になるわよ」と思われる方も多いでしょう。では、日本でフランス流を実践することは無理なのでしょうか?

ベビーシッター、家事の外注、いずれも今の日本には存在します。だからシステムとしては可能なのです。しかし、実際に利用する人は多くはありません。それには、日本人のまじめな気質が関係しているような気がします。
  • 母親たるもの、育児や家事をしっかりこなすべきという世間の目
  • 私達ママ自身の中にも刷り込まれたその母親像
  • 家族以外の人を家に入れる抵抗感
  • 自己流にやりたい完璧主義
これらが家事や育児のサービスの普及を妨げてしまっている気がします。


ライフスタイルの変化とともに母親像も変わりゆく

しかし、時代の流れにより、人々の考え方というのは変わっていくもの。実際にフランスも以前は、男は仕事、女は子育て、が主流だったのに、ここ20~30年で大きく変わったのだそうですから、女性の社会進出が進む現在の日本は、今その移行期にあるのかもしれません。

核家族化が進み、周りに頼れる家族がいない。でも子育てしながら仕事も続けたい。そんな現状を踏まえると、その刷り込まれた母親像を変えていかないといけない時期にきているのではと感じています。

そこで今回は、母業外注への心理的な抵抗感を少しでも取り払う助けになればと、すでに、母業外注を始めているママからリアルな声をお聞きしました。すると共通していたのが、次の3つ。
  1. シルバー人材センター
  2. ファミリーサポート
  3. 病児保育

  • 家事の助っ人として、シルバー人材センター
  • 育児の助っ人として、ファミリーサポート
  • 突発時の助っ人として、病児保育
というわけです。たしかに、ママが日々抱える不安感を見事に支えてくれる三本柱ですよね。これらをうまく利用したことでのメリットをお聞きすると、
  • 時間的なゆとりができた
  • 仕事を急に休むことがなくなり精神的に楽になった
  • 親も子どもも笑顔が増えた
  • 親の病気が悪化することが減った
  • 子どもにあたることが減った
とママの精神的なバックアップになってくれているのがよく分かります。

とくに、シルバー人材センターとファミリーサポート事業は、国(厚生労働省)が推進している事業ということもあり、利用しやすい存在。

>>次ページで、その2つをクローズアップし、実際に利用しているママ達のご意見をお伝えしていきます。