必要な周辺機材は三脚とレリーズシャッター
光跡写真を撮影するのに、カメラ以外で必要な機材は主にふたつあります。それは三脚とレリーズシャッター。
三脚は、使用するカメラをしっかり支えられるサイズのものを用意します。レリーズシャッターは聞き馴染みがないという方もいるかもしれません。これは、ケーブル式のシャッターボタンのことです。カメラに取り付けてシャッターを切ります。
レリーズシャッターは主にミラーレス機以上の一眼機種に取り付けられるようになっています。コンパクトデジカメなどを利用する場合は、リモコンシャッターまたはWi-Fi操作できる機種はアプリのシャッター操作を利用してもいいでしょう。
三脚とレリーズシャッターを使う理由は、光跡撮影をするときはシャッタースピードが数秒と長時間露光になるため、カメラを固定して画像を記録するタイミングを計ってシャッターを切る必要があるからです。
撮影モードのセッティングはバルブモード
マニュアルモードに設定してシャッタースピードをバルブに選択する。これでバルブ撮影のセッティングが完了。
次にカメラの撮影モードのセッティングをします。光跡撮影は、オート露出でも撮影はできます。しかしオート露出ではシャッターを開いている時間もカメラ任せになってしまい、その場合意図した光跡を残すのは難しいです。
お勧めする撮影モードはバルブモードです。バルブモードとはシャッターボタンを押し続けている間、シャッターが開くモードです。長時間露光撮影するときに選択するモードです。
多くのカメラはマニュアルモードに設定し、シャッタースピードを「bulb」または「B」と表記されたところに合わせれば設定完了です。
バルブモードに設定できたら、シャッターをしばらく押してから離した時にシャッターが切れるかを確認してみます。
バルブモードはマニュアル露出設定なのでレンズの絞り値(F値)も選択しなくてはなりません。これはシャッタースピードの長さと、撮影する場所の明るさにも関係してきますが、数秒から10秒くらい露光する場合はF8またはそれより絞りこんだF値がいいでしょう。
わかりやすく言えば、撮影して露出オーバーになり画面が白くなりすぎていたら、F値を絞り込んでもう一度撮影するという目安でトライしてみてください。
ピント合わせは、動く被写体を撮るのでオートフォーカスよりマニュアルフォーカスで事前にピントを決めておいたほうが撮りやすいです。
次のページでは、実際に光跡写真を撮っていきます。