日本の祭り/日本全国のおすすめお祭り

初めての祭り用品 選び方・買い方のコツ

御神輿デビューする人が迷うのが、ダボシャツや股引・地下足袋などお祭り用品は何を用意すればいいかということ。あわてて買い物に行く前に、お祭り初心者が知っておきたい選び方や買い方のポイントをお伝えします。

山本 哲也

執筆者:山本 哲也

日本の祭りガイド

祭り初心者が知っておきたい、祭り用品の選び方・買い方

「初めて神輿を担ぐのですが」という祭りビギナーが増えるシーズンです。ダボシャツや股引・地下足袋など「お祭り用品」を用意してきてください、と言われた人も多いのでは?

今回は、あわてて買い物に行く前に、祭り初心者が知っておきたい、いくつかのポイントをお伝えします。なお今回、商品の説明をするため、通販サイトにもリンクしています。参考にしてみてください。

法被と半纏の違いとは?

半纏

半纏


法被(はっぴ)と半纏、よく混同して使われることが多いですが、実は似て非なるものです。

法被は、もとは羽織の簡易版みたいなもので、胸紐(もしくは胸紐を付ける乳)があり、半纏帯を締めなくても動き回ることができます。羽織の簡易版なので、袖も長く、丈も長く、襟も羽織のように折り返して着る仕様が普通です。関西の祭りで使われることが多いです。

半纏は、胸紐もなく、動き回るには半纏帯で巻いてしっかり締める必要があります。袖も肘くらいまでと短く、丈も通常(yosakoiソーランで用いられる長半纏を除き)お尻前後の位置までの短さであることが多いです。半纏は、江戸の神輿などで使われるのが一般的で、「法被」と呼んでいるものでも「半纏」であることも多いものです。上の写真も「半纏」です。

半纏は普通にお店で買うものではない

祭り好きの人には基本的なことかもしれませんが、祭り半纏・法被は単に衣服というだけではなく、その祭りでの「制服・IDパス」の役割を果たすものでもあります。なので、祭りに参加する資格を得た人だけが、祭りや町会の主催者から貸与・販売してくれたりするものです。

汎用の半纏

汎用の半纏 大売り出しや子供会の祭りなどでよく用いられる


祭り用品店に行けば、上の写真にあるような汎用の半纏・法被も売っていますが、「商店街の大売り出し」か「お祭り野郎のコスプレ」以外には意外と使い道がないものです。

なお、神輿愛好会の会員になると、会の半纏を購入するよう案内されることもあります。

まず先輩に聞け!

何をどこで買えばいいか、買い物に行く前に必ず、祭りの先輩や世話人などに確認しましょう。そうすれば無駄な買い物をしなくて済むはずです。

祭りによって、さらには同じ祭りでも町会・愛好会が違うと、揃えるべき衣裳や用具は異なります。また、ボトムも股引指定・半股引指定・まわし指定・褌OKだったりと、さまざまです。白のみ、黒のみと、色の指定もあることが多いです。

なので、必ず先輩や世話人などに
  • 必ず買うべきもの(色柄などの指定も確認すること!)
  • あると便利なもの
を確認してから買い物に行きましょう。

必要な組み合わせ、基本はこれだ!

下着以外はほぼ全て貸与されるという祭りも多いですが、半纏以外の全てを自分で揃えることが多いのが、江戸前の神輿スタイル。今回はこれを中心に解説していきます。経験上、神輿では、次の組合せのうちのどちらか、というケースが多いです。

 ・鯉口シャツ+腹掛け+股引(半股引)+地下足袋
 ・ダボシャツ+ダボズボン+地下足袋

いよいよ次のページでは、アイテム別の買い方などについて紹介!
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