そこで今回は少しでも夏を快適に過ごすための低予算リフォームをご紹介したいと思います。
エコポイントを背景に二重サッシが大人気
工事がわずか1~2時間で完了する内窓取り付けは、手軽に断熱・防音ができるため注目を集めています。(画像提供:トステム株式会社)
幅800mm×高さ600mm程度の窓に取り付けるなら、1箇所あたり3万~5万円位。リビングなどで用いられる幅2,600mm×高さ2,000mm程度の窓なら、1箇所あたり8万~12万位です。さらに遮熱性能を向上させたい場合は、通常のガラスよりも1~3割ほど高くなりますが、「Low-E」仕様(断熱・遮熱性能の高いガラス)を選ぶとよいでしょう。
真夏の日射をブロックする「遮熱スラットブラインド」
日差しを遮るだけではなく、日射熱も大幅にカットしてくれる遮熱スリットブラインドは、真夏の部屋の温度上昇を和らげてくれます。(画像提供:株式会社ニチベイ)
そこで最近では「遮熱スラットブラインド」というものが登場しています。これはブラインドのスラット部分に遮熱塗料がコーティングされており、日射熱をカットするため室温の上昇を防ぎ、冷暖房効率を高めてくれるのです。幅800mm×高さ600mm程度なら2万~4万円、幅2,600mm×高さ2,000mm程度のものでも3万~5万円程度と比較的リーズナブル。
従来のブラインドに比べ、遮熱スラットブラインドの方が、室内表面側温度が3~6℃も低くなるという実験結果もあり、太陽の光が入り込む窓には効果的な省エネリフォームと言えるでしょう。
2階が暑いなら屋根裏換気システムも要検討
効率よく小屋裏の熱気と湿気を排出できるため、真夏の寝苦しさから解放されることでしょう。(画像提供:パナソニック株式会社)
こういったお住まいに「小屋裏換気扇」を設置する事例があります。屋根裏の温度が上がってきた時は自動的に換気扇のスイッチがONになり、屋根裏空間の熱気と湿気を建物屋外に排出してくれるのです。こうすることで効果的に小屋裏の温度を下げることができ、真夏の冷房効率をグンとアップさせることができるのです。
リフォーム費用は本体と工事費を含め、15万~25万円程度。真夏は熱気対策として、真冬は日中の1~2時間だけの換気でも湿気を屋外へ排出することができ、小屋裏の湿気対策にもなるため、年間を通して住まいの快適性を向上させてくれることでしょう。
今回は夏を過ごしやすくするリフォームをご紹介しました。ちょっとした工夫で住まいは過ごしやすくなるものです。リフォームの効果についてはお住まいによってそれぞれ異なりますので、建材・設備商品の性能を確認して、工事業者にも効果的な設置方法をよく相談して、リフォームに臨むようにしましょう。
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