「式」には憧れるけど、一緒に暮らすのは何かと面倒……確かに一理ありますが、「良いところだけ」を切り取るわけにはいかないもの
「結婚」は二人の関係のゴールではなく「スタート」であるということは、よく言われますよね。筆者も二度の結婚経験がありますが、「二人の関係」にフォーカスするよりも、「環境の変化」「互いの成長のプロセス」という捉え方をすることをお勧めします。二人がそれぞれ別の目標を持ち寄って、生活の拠点をひとつにするようなイメージです。もしも、共通の目標があれば最強でしょう。
結婚はデメリットが多い?
どんなことにもメリットとデメリット両方あるものですし、それだけで結婚するしないを判断することは困難ではないでしょうか。ひとつ言えるとするならば、「結婚」は、これまで感じたことのないほどの喜びを「得られる可能性」があるということです。夫婦の絆にしても、子育てにしてもです。それは、損得では計り知れないものです。筆者には、異性の親に深く愛された経験がありません。家庭内離婚状態の両親のもとで育ったので、そもそも「結婚」に対していい印象がありませんでした。あまり期待せずに「何となく」で結婚したのが一回目ですが、失敗しました。
それなりに恋愛経験もありましたが、異性に「モテる」ことと「深く愛される」ことは大きく異なる気がします。人数的にモテる経験があったとしても、ひとりから深く愛された経験がなければ心も安定しにくいでしょうし、メリット・デメリット以外の抽象的な喜びや、結婚後の「肯定的なイメージ」を想像しにくいかもしれません。
逆に、大多数にモテなくても、父親や兄、祖父など、暮らしを共にしたことのある異性に大切にされた経験があったり、仲良しの夫婦に愛されて育てられた人なら、結婚してからの幸せを無理なく自然にイメージできるのかもしれませんし、安心して愛されることができるのかもしれません。