オーストリア/ウィーンの観光

クリムトの傑作絵画『接吻』とベルヴェデーレ宮殿(2ページ目)

オーストリアのウィーンにあるベルヴェデーレ宮殿には、日本でも絶大な人気を誇る『接吻』をはじめ、世界最大のクリムトコレクションを見学することができます。その他にもバロック様式の美しい広間の数々や、プリンツ・オイゲンの収集した絵画作品など、多くの魅力が満載されています!

ライジンガー 真樹

執筆者:ライジンガー 真樹

オーストリアガイド

ベルヴェデーレ宮殿 下宮(Unteres Belvedere)

グロテスク模様の間

18世紀初頭にウィーンで流行した、グロテスクな壁画と天井画をもつ間 ©Belvedere, Wien

接客用の壮麗な上宮に対し、厩舎が併設された下宮ではプリンツ・オイゲンの贅沢な日常空間が繰り広げられています。大理石の間、大理石の回廊、グロテスク画の間、黄金の小部屋など、美しく装飾されたバロック様式の居住スペースと、プリンツ・オイゲンが熱心に収集した貴重な美術作品などが観光客に人気です。

華麗な厩舎(Prunkstall)

プリンツ・オイゲンの愛馬が暮らした厩舎も美術館として一般公開されています。
バロック様式の内装に囲まれた150点もの中世美術作品が、木製のパネル画、彫刻、ゴシック様式の両開き祭壇など、カテゴリー別に展示されています。

庭園群

ベルヴェデーレ宮殿の噴水と庭園

木々や噴水、彫像などが絶妙に配置されたバロック庭園 ©Ian Ehm

宮殿敷地内には、見事な左右対称美のバロック庭園をはじめ、オレンジの木を育てたオランジェリーや、アルプス植物が栽培されるオーストリアならではのアルペンガーテンなど、多様なスタイルの庭園群も見ごたえたっぷり。ウィーンっ子たちはランニングに勤しんだり、ベンチに座ってのんびり読書したりと、思い思いの過ごし方を楽しんでいます。もしお時間に余裕があれば、宮殿見学後にゆっくり散策してみると、またウィーンの新たな一面を発見できることでしょう。

完全バリアフリーなので、車椅子やベビーカーでも見学できるほか、観賞に疲れた際には上宮東側のカフェでウィンナーコーヒーをいただいたり、お土産ショップでクリムトグッズを探すこともできます。このように、ベルヴェデーレ宮殿は多様な魅力のあふれるお勧め観光スポットですので、ぜひ一度訪れてみて下さいね。

<DATA>
■Oberes Belvedere(ベルヴェデーレ宮殿上宮)
住所:Prinz Eugen-Straße 27, 1030 Wien
開館時間:毎日10:00~18:00
最寄り駅:
鉄道 Quartier Belvedere駅、
トラムD番 Schloss Belvedere駅、18番とO番 Quartier Belvedere駅
バス69番 Quartier Belvedere駅
地下鉄1番線 Südtirolerplatz駅から徒歩で約15分

■Unteres Belvedere/Prunkstall/Orangerie(ベルヴェデーレ宮殿下宮、豪華な厩舎、オランジェリー)
住所:Rennweg 6, 1030 Wien
開館時間:毎日10:00~18:00(水曜は21:00まで)
最寄り駅:
トラムD番、71番 Unteres Belvedere駅

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