旧大山街道の宿場町は
今でも足回りの便利な場所

軒先で野菜販売

旧御幸通り沿い、瓦屋根の昔ながらの農家と思しきお宅の前では野菜、筍などが販売されており、安価で思わず買いそうになった(クリックで拡大)

横浜市緑区、長津田エリアは旧大山街道の宿場町として栄えた街です。また、高低差に富み、自然も多く残っている場所で、春の取材時には玄関先で地元で掘立ての筍を売る姿もあったほど。

 
駅構内

駅構内には市の行政サービスコーナーの他、ドラッグストア、書店に持ち帰りのお惣菜店などがあり、ちょっとした買い物に便利(クリックで拡大)

一方で東急田園都市線急行停車駅、同こどもの国線始発駅でもあり、渋谷へは直通で約30分、東京メトロ半蔵門線と乗入しているので大手町までも45分ほど。しかも始発も多く、終着となる本数も多いため、混雑必至の同線にあっては比較的楽に通勤、通学でき、遅くまで帰宅できる駅といえそうです。

 
横浜線

乗換え利用を考えると非常に便利な横浜線。渋谷、横浜の2大ターミナルにほぼ同じ所要時間でアクセスできる点も大きい(クリックで拡大)

また、桜木町駅から八王子駅を結ぶJR横浜線を利用すれば、横浜駅、新幹線が利用できる新横浜駅、町田駅、八王子駅へも便利。乗り換えて交差する小田急線、京王線を利用する手もあります。

 
国道246号

ロードサイドには様々な店舗などもある国道246号。元々の大山街道はもっと駅寄りを走っていた(クリックで拡大)

鉄道だけでなく、車利用でも国道246号が近く、東名高速の横浜・町田インターもさほど遠くない距離に。歴史、自然のある街ながら、都心その他へのアクセスも便利というわけです。

 


南口側では国道246号を超えたエリアで
計画人口1万人の新しい街が作られつつある

駅前

南口のロータリー。駅の脇にJAがあることからも分かるように、農業の盛んな地域でもある(クリックで拡大)

では、実際の長津田の街を見てみましょう。まず、かつての大山街道が走っていた南口ですが、降りたところにはバス停、タクシープールのあるロータリーがあり、さらにその外側では今後、段階的に駅前広場の拡張が行われる予定。これは南口から現在、宅地開発が進む長津田みなみ台に向かい道路の整備と併せて行われるもので、完成すれば駅前に乗り入れるバス路線の定時運行が可能になるほか、歩行者にも安全な街になるはず。完成予定は2016年度で、現在はやや寂しい状況ですが、いずれ便利になると思えばいいでしょう。

 

御幸通り

街道としての面影はほとんどなく、小規模な店舗、住宅が並ぶ現在の御幸通り(クリックで拡大)

駅と国道246号の間にあるのが御幸通り。これが旧大山街道で駅との交差点周辺が旧長津田宿のあった場所ですが、現在ではそうした面影を残すものはほとんどありません。通り沿いには多少の商店がありますが、今ではさほど繁華というほどではありません。

 
みなみ台遠景

坂の向こうの住宅街から頭を出しているのが開発に伴って作られた大型ホームセンター。スーパーなども作られており、エリア内で買い物が済むようになっている(クリックで拡大)

その御幸通りからさらに南に向かい、緩やかな長い下り坂を降り切ったところを走っているのが国道246号です。国道246号から反対側は今度は緩やかな上り坂になっており、駅から20分ちょっと歩いたあたりにあるのが長津田みなみ台と呼ばれる、近年新しく開発が行われている場所になります。

 
みなみ台ポスター

現在開発が進んでいるエリアの告知広告。一戸建て、マンションに保育園などの施設も作られており、多世代居住を目指しているそうだ(クリックで拡大)

ここは都市基盤整備公団、横浜市などによって土地区画整理事業が行われた地域で、地名も2005年に新設されています。開発面積は94万平米、計画人口は1万人、総戸数は2450戸という住宅地で、マンション、一戸建てのほか、周辺にはショッピングセンターやホームセンター、ファミリーレストランなども出店しています。

 
坂を降り切った国道246沿いにも大型スーパーやファミリーレストランなどがあることを考えると、駅から遠いエリアにはなりますが、生活利便性は高い場所といえるでしょう。

北口側では2013年度に再開発ビルが完成、
駅前の風景が近代的に変化

再開発タワー

広い駅前広場を挟んで再開発ビル。上階はもちろんマンションとなっている(クリックで拡大)

では、反対側の北口を見てみましょう。北口側では2009年度から再開発が進められてきており、2013年度には再開発ビル、長津田マークタウンが完成。風景が一変しています。再開発ビル内にはスーパー、ドラッグストアなどのショッピング施設が揃うほか、ホールやギャラリーなどの設備を持つ緑区民文化センター みどりアートパークも作られており、地域の文化芸術活動の活性化が期待されています。

 
恩田川

恩田川周辺は農地となっており、緑が濃い。上流の町田市成瀬あたりには桜並木もあり、川沿いの散歩が楽しめる(クリックで拡大)

再開発エリアを抜けると一部には団地、規模の大きなマンションもあるものの、大半は一戸建て、低層の賃貸住宅などが多い住宅街となっています。少し歩くと、こちら側も下り坂になっており、下り切ったところを流れているのが恩田川。川沿いには畑や果樹園などが広がり、のどかな風景。川沿いを散歩する人の姿も多く、開放的で気持ちの良いエリアです。

 

古い団地を狙えばお手頃価格、
新築建売一戸建ては4000万円以上

続いて東急田園都市線、横浜線長津田駅周辺の住宅価格を見ていきましょう。古い街で早くから開発が行われてきてはいるものの、駅から離れたところではそれなりに土地があり、長年活発に住宅供給が続けられてきた長津田ですが、現状では新築建売一戸建ては豊富なものの、新築マンションは一段落という感があります。

住宅地の風景

一戸建て、賃貸住宅、マンションと様々な建物が傾斜地に並んでいるのが長津田の住宅街の風景。手前は広い駐車場になっており、駅のすぐそば。いつまでこのままになっているか(クリックで拡大)

そのため、新築マンションでは20~数十戸くらいまでの規模の物件は多少あるものの、2015年時点ではそれ以外はさほどでもない印象で、マンションで狙うなら中古が現実的でしょう。価格は駅から10分以内で2000年以降築の70平米前後として4000万円前後。もう少し古く、築30年誓うまでを視野に入れれば3000万円程度に下がります。もし、さらに古くても良いなら、築40年前後の団地という手も。近隣には古い団地が点在しており、60平米前後、1000万円台から探すことができます。ただし、団地の場合には70平米など広めの物件が少ないため、カップルでリノベーションをして住むなどのケース向きです。

駅に近い空地

右側の塀に囲われた部分がマンション用地。左側には駐車場もあり、マンション建設の可能性は非常に高いように思われる(クリックで拡大)

ただし、北口側では大規模マンションのすぐ脇に広大なマンション用地が空地のままになっており、その近くには駐車場となっている場所も。いつとは明確に分かりませんが、いずれマンション建設が行われるはずですから、気になる人はウォッチし続けておくと良いかもしれません。また、南口側、駅の近くにも大きな駐車場があり、こちらも気になるところです。

 

古い住宅街

駅から10分圏はすでに古くから一戸建ての住宅街となっており、新しい建物はそれより以遠となる(クリックで拡大)

新築建売一戸建ては今の豊富に供給されており、10棟前後あるいはそれ以上と棟数の多い現場が多いのが特徴です。土地区画整理事業内で分譲されている物件は地域の相場より高めで、土地面積160~200平米前後、建物面積100平米前後の4LDKで6000万円前後。それ以外であれば4000万円から5000万円の物件が中心です。また、一戸建ての場合、隣接する町田市成瀬の物件も多くなっており、どちらにするか、行政サービスその他を考えて選択すべきでしょう。

 

賃貸住宅

恩田川近くなど、駅からはやや距離のある場所に賃貸住宅が多い。傾斜地では眺望が良いのがメリット。もちろん、その分のデメリットもあるわけだが……(クリックで拡大)

賃貸はワンルームマンションで6万円前後、2DKで8万円というところ。あまり古い物件が残っているわけでもないようで、駅から遠くても極端に安くなることはありません。駅から遠くなると商業施設などが少ないことを考えると、単身者であればできるだけ駅に近いところにしておくほうが生活しやすいのではないでしょうか。

 

坂道

長津田は駅から南、北、どちら側に向かっても坂を下ることになる。平坦地は意外に少ないので、その点は意識しておきたい(クリックで拡大)

北口に続き、南口側も変わり始めた長津田。のんびりした風情も残る街には歴史的な風物も多く残されていますから、時間的に余裕を持って訪れ、歩いてみると良いでしょう。


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