1階にリビング・キッチンを設ける
1階にリビング・ダイニング
<留意ポイント>
採光が得られれば、1階にLDKでも良いでしょう。水まわりは1階と2階にあるのでコストも抑えられます。玄関があるので冷気が入るため、壁を設けて区切る必要があります。したがってL・D・Kのスペースはそれ程大きくはとれません。洗面・トイレ・浴室などのサニタリーは2階にし、物干しスペースやトイレの音などに工夫をしておくとよいでしょう。
2階にリビング・キッチンを設ける
2階にリビング・ダイニング
2階をLDKにしたプランは、1階と3階がプライベートスペースになるので、家族が集まりやすいプランになります。しかし1階に洗面・トイレ・浴室がレイアウトされるケースが多いので、3階にもトイレと洗面があると便利です。また、隣家のLDKが1階にある場合、目線がずれるので密集地でも工夫によっては開放感が得られる間取りになります。
3階にリビング・キッチンを設ける
3階にリビング・ダイニング
<留意ポイント>
1、2階では採光が得られないまたは3階からの見晴らしが良いなどといった時に考えられるプランです。日常の買い物や毎日の上り下りがやや大変になります。
また、3階の音が2階の寝室などに響かないような工夫が必要です。2階のサニタリー、3階のキッチンなど、水まわりが上階にあるため、コストはやや割高になります。しかしオープン階段や屋根の形を利用した天井など、もっとも開放感が得られるプランのすることができます。
ガイド佐川のワンポイントアドバイス
木造3階建ては、基本的な間取りが決まれば、次はどう工夫するかの問題です。例えば・・・
・引き戸やガラスを用いて、空間の一体感を図る
・1200mmを基準寸法として考えてみる
・なるべく突き当たりをつくらない
・階段室をリビングと隣接させ、空間に奥行きを出す工夫
・天井を張らないで天井を高く見せる などです。
また、狭小敷地で1階に駐車スペースをどうしてもほしい時には、ビルドインガレージを設ける方法もあります。都市部の狭小敷地の形状は、間口が狭く、奥行が長い場合が多いので、可能です。しかし大きな開口部をとると、耐力壁がなくなってしまうこともあります。耐力壁が少ないと、3階建てはもちません。
次回は構造について考えてみましょう。お楽しみに!!