日本人投手がつなぐ、レ軍の勝利の方程式
上原と田沢は、ア・リーグ東地区の首位をいくレ軍の好調さを象徴しているとも言えそうだ。
いろいろな“方程式”が各チームにはある。セットアッパー・田沢から守護神・上原へのリレーは、レ軍のまさしく“勝利の方程式”だ。今季の初リレーは、4月14日(日本時間15日)と遅かった。その理由は上原にあった。
3月17日(同18日)に左大腿裏を訴え、開幕はDL(故障者リスト)で迎えた。4月11日(同12日)に傘下マイナー1Aで実戦復帰を果たし、13日(同14日)に合流をしたばかり。その14日(同15日)のナショナルズ戦(ボストン)で、田沢は8対7の八回一死から4番手として登板し、打者3人に1安打1奪三振の無失点。上原は九回に今季初登板し、1回を無安打無失点の2奪三振で今季初セーブをマークした。
17日(同18日)のオリオールズ戦(ボストン)では、田沢が2対2の八回に3番手として登板し、1回を3者凡退でピシャリ。上原も九回を3人で仕留め、その裏にサヨナラ勝ちをしたため、今季初勝利が転がり込んだ。
そして、21日(同22日)のレイズ戦(タンパ)、田沢は八回を3人で斬って取り、上原も九回を1安打無失点。田沢は7試合連続の無失点で今季3ホールド目、上原も3試合連続無失点で2セーブ目(1勝)をマークし、日本人リレーの連勝も3に伸ばした。
「いい形で上原さんにつなげたい。その気持ちです」と田沢が言えば、上原も「田沢に引っ張られている感じです」と相乗効果を強調。ア・リーグ東地区の首位をいくレ軍の好調さを2人が象徴している。
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