カイエンよりも走りの質が軽快なマカン

ポルシェマカンS

V6ツインターボを搭載するマカンS。専用デザインのツインエグゾーストパイプを備える


個人的に、最も気に入ったのは、マカンSだ。340psの直噴3L V6ツインターボは、サイズにやや勝ったパワーバランスで、マカンを充分、スポーツカー風に楽しませてくれる。これがターボになると、怖いくらいに速く、過剰だ。もっとも、マカンSにあれやこれやとターボに標準の魅力的なオプションを組み込むと、あっという間にターボの背中がみえてくる。悩みどころではある。

ポルシェマカン

マカン専用セッティングが施された ポルシェ・トルク・ベクタリングプラスを用意。トルクを左右リアホイールに可変配分、内側のリアホイールに軽くブレーキをかけコーナーの俊敏性も高めてくれる


だったら、最初っからハイレベルの加速性能なんて気にもせず、2L 直4ターボのマカンをさらっと乗ってみるのもいいな、と考えるのもアリだろう。体躯に見合ったパワー&トルクは日常利用にうってつけ。激しくないから、毎日、気楽に乗れるはず。ここぞ! というときに、ちょっとかったるいかも知れないけれど、ここぞ!なんてときはほとんどない、という人も多い。毎日、疲れず乗りたいなら、見栄を張らず、直4マカンだ。

カイエンよりも、当然、走りの質が軽快である。だから、スポーティさではカイエンを上回る。乗り比べてみるとよくわかるが、マカンを乗ったあとにカイエンに乗ると、やはり少しはトラックっぽい。そんなカイエンでも、かのクラスのなかでは飛び抜けてスポーティで、ポルシェっぽく走っているのだが!

ポルシェマカン

スポーツモードだけでなく、トラクション重視のセッティングに切り替わるオフロードモードを標準採用。エアサスペンションもオプションで用意


マカンに死角はないか? 4ドアモデルとしては狭い後席と荷室容量が気になる、という方もいるだろう。そういう人は、もう少し四角い本格クロカンブランドを選んだ方がよさそうだ。もうひとつ、あまりの人気で納車が長引いているうちに、せっかくのお客を他のモデルに奪われたりはしないだろうか? たとえば、今後登場する、マセラティ レヴァンテあたりに!?

ミッドサイズのクロスオーバーSUV市場は、まだまだ熱くなりそうだ。


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