米国企業の業績悪化は日本株にも大きな影響を与える可能性がある
米国企業の業績悪化は日本株にも大きな影響を与える可能性がある
そして原油安はドル高とセットで動いて来ました。ドルの価値が上がれば、ドル紙幣で計られる一バレルあたりの原油価格も下がるという理屈です。そして、ドル高はここに来て、石油関連以外の米国企業の足を引っ張っています(ドルベースでの外貨建ての業績を引き下げるため)。原油安とドル高はFRBの出口戦略を後退させる要因ともなってきていると言えます。
これは米国にとってまずい展開ではないでしょうか。せっかく前代未聞の金融緩和策でここまで景気と株価を押し上げ、そして十分体力の戻ったところで利上げをし、ノーマルな金融状況に戻すというシナリオだったのですが、腰折れしそうな状況です。こうなれば、再びドルを低く誘導し、原油価格も上げることで(3月末にも2万円奪回!日本株で知っておくべき5つの事でも書きましたが、これまでの原油価格の低め誘導はロシアへの制裁的な意味合いも含まれていると思われます)、輸出企業と石油業界は再び雇用や収益を回復し、そして新規の設備投資も生むという発想になるかもしれません。
もしもそうなれば、日本株にとっては円高&コスト高に繋がることになり、現在の株高基調が変調するキッカケになる恐れがありますので注意が必要です。
参考:グローバルグロースレポート
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