男のこだわりグッズ/鞄・財布・名刺入れ・キーケース

世界最小を目指した財布はデザインも機能も充実

safujiの「キー付ミニ財布」は、製作者曰く「世界最小を目指した革財布」です。どこから見てもキーケースにしか見えないルックスとサイズながら、カードも紙幣もコインもしっかり入ります。さらにキーリングまで付いて、ポケットの中にこれ一つ入れて出掛ける事ができるのです。是非、使ってみてください。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド

財布を小さくする事の魅力と面白さ

ミニ財布

safuji「キー付ミニ財布」8000円(税別)

ガイド納富は小さな財布が大好きなのですが、それは、財布を小さくしようとすると、そこに様々なアイディアと明確なコンセプトが必要になるからだと思うのです。そのアイディアとコンセプトに触れたいと思うし、使っている最中に、そこに注ぎ込まれたアイディアに触れた時の「おーっ」となる感じが好きなのです。

財布は、紙幣とカードとコインを入れる必要があって、それぞれが出し入れしやすくなければ使いにくいわけで、小さくすれば必然的に、使いにくくなっていきます。長財布なら、ある程度の基本さえ押さえれば、使いにくくなることは無いのですが、小さい財布は、さらにプラスアルファのアイディアや技術がないと、使いやすさをキープする事が難しくなります。その時、何を残して、何を妥協するか、という製品としてのコンセプトに作家性が強く現れるのも、小さな財布の面白さだと思っています。

まるでキーケースのようなサイズとデザインの財布

ミニ財布02

カラーバリエーションは現在のところ2色。左がグレイブラック、右がダークブラウン。

safujiの「キー付ミニ財布」は、これまでガイド納富が使ってきた「小さい」をコンセプトにした財布の中で、最もストレス無く使えた財布です。もちろん、それはガイド納富の使い方と財布の構造が合っていたということですが、それでも、この財布に注がれたアイディアは、中々のものだと思うのです。何より、このW93×H50×D22mm(実測値)という小ささの、数値以上に感じられるコンパクトさを実現した、カード類を財布本体の外に出す、というアイディアが堪りません。
ミニ財布03

カードは背面に差し込む。革紐で上下が固定されるから、カバンやポケットの中でカードが出てしまう事はない。

この形状にする事で、財布本体はまるでキーケースのような細長い形状になっています。このカードの短辺より短い高さと、長辺とほぼ同じ幅で、少しコロンとしたシルエットが財布の見掛け上の大きさになって、実際のサイズよりも随分小さく見えるのです。そして、細い革紐を巻いた佇まいが、革の質感と合わせて、江戸時代の煙草入れのような風情があって、そのデザインもとても気に入っています。財布らしくないデザインなのに使いやすい財布という意味では、エムピウの「millefoglie」に続くものかも知れません。

普通の財布に引けを取らない機能性

ミニ財布04

開くと、中央にコインケース部、両サイドに紙幣入れがある。コインケースはかなりの大容量だ。

開くと、中はコインケースと札入れになっているのですが、このコインケースも、中が見渡せて通常の財布のコインケースと比べても、取り立てて使いにくいということがありません。もちろん、小さいので凄く使いやすい、という事はありませんが、幅があって深さが無いので、乱暴に扱わなければ、コインの出し入れはとてもスムーズ。お釣りを手のひらからジャラっと流しても大丈夫でした。しかも、小さい割りにかなりの量のコインが入ります。10枚程度なら、沢山入っている感じもしませんから、通常の使用には充分です。少なくともガイド納富は、使っていてコインが溢れてしまったということはありません。
ミニ財布05

紙幣は二つ折りにして、フラップ側からコインケース部を潜らせるようにして収納する。滑りがいいので出し入れはスムーズだ。

紙幣入れ部分は、この財布で妥協している部分の一つです。札は二つ折りにして入れる必要があります。二つ折りにして、フラップ側から滑り込ませると、コインケース部の下を通って財布の中に収納される仕掛けです。内装が滑りの良い革になっているため、本当にスムーズに紙幣が出し入れできますから、面倒なのは二つ折りにしなければならない、という部分だけです。実際、ガイド納富も、1万円札で1350円の品物を購入した時、コインはスムーズに入れられるのですが、紙幣は千円札8枚を一度受け取って(偶々、先方に5千円札がなく、お釣りが千円札8枚になってしまったのです)、レジを離れ、紙幣はとりあえずポケットに突っ込んでから、後で、落ち着ける場所で、一枚づつ二つ折りにして財布に入れました。もちろん、紙幣8枚の収納は可能でした。そこは確かに面倒なのですが、紙幣3枚程度なら、さっと折り曲げてスッと入れられるので、通常の使用時に不便を感じる事はありません(ガイド納富としては)。ここが面倒だと感じる場合は、この財布に合わないかも知れません。

使用時のインターフェイスの良さに驚く

ミニ財布06

カードは厚手のもので3枚収納可能。上下が開いているので出し入れも簡単。

カードは背面に厚手のもので3枚、薄いものなら4枚程度収納可能。ガイド納富は、ここに通常はSUICA、Ponta、Hontoの3枚を入れていて、近所の本屋に寄る事がない場合、Hontoの代わりにクレジットカードを入れます。それとは別に、カードホルダーにクレジットカードとマネーカード、図書館カードを入れて持ち歩くので、この財布に関しては財布と合わせて使うカードを差し込んでおくといった感じです。この辺りのカードの選択などを楽しいと思うかどうかも、小さな財布使いに向いているかいないかのポイントになりますね。ガイド納富は、カードを沢山入れたsafujiの「ミニ長財布」納富エディションをカバンの中に入れて、ポケットに「キー付ミニ財布」を入れるというスタイルが外出時の基本パターンになってきています。
ミニ財布07

このように、革紐は下側から上部に向けて巻いてあるので、スナップボタンを外せば紐を巻かなくても財布が開く。紐でクルクル巻いたり解いたりが必要ないので、とても使いやすいのだ。

実際に使っていて感じるのは、そのインターフェイスの良さです。革紐で本体を巻くデザインというのは色んな製品が使っているパターンですが、この財布がよいのは、スナップボタンを外すと、紐に触る事なく財布を開ける事ができる点です。紐を巻いて解くといった動作は必要ないんですね。この、下から巻き上げる形の紐の付け方は、一見方向が上下逆のように感じますが、とても理に適っています。ただし、カードを出す時には紐を回してやる必要があるので、支払いとポイントカードを両方出す場合、ちょっと面倒なインターフェイスになります。ガイド納富が感じている唯一の欠点はそこなのですが、他が快適なので、多少の不便には目をつぶっています。財布を開けなくてもカードが出し入れできる、というのも、とても使いやすいので、ここは慣れが解消してくれる問題だとも思っています。

ガイド納富の「こだわりチェック」

ミニ財布08

キーリングも付いていて、ポケットの中はこれ一つで外出できる。

冬場は良いのですが、暖かくなって薄着になると、ポケットに色々入れたくないし、入らなくなってきます。この「キー付ミニ財布」は、ポケットの中で本当に場所を取りませんし、キーリングが付いていてキーもつけられるので、ポケットの中にコレ一つ入れて外出できるのが嬉しいですね。クレジットカードを持ち歩かないのも、無駄遣いの防止になっているような気がします。大きな買い物を現金でする事も少なくなっていますし、普段使いにはこれで充分のようです。もっとも、前述したように、「ミニ長財布」をカバンに入れて、いざという時はこちらを使うようにしているのですが、カバンを開けて長財布を取り出すケースは、滅多にありません。

結局、小さい財布は、普通の財布以上に相性があると思います。ただ、この財布の場合、かなり汎用性が高いと思いました。また、小さくする事とデザインを良くする事がきちんと両立している点も好きなんです。あと、革製品はその性質上、小さい方が安くなりやすいというか、これで税別8000円というのは、かなり買いやすい価格です。是非、使ってみて、合うか合わないか試してもらえるといいなと思います。ガイド納富は、使ってみて、かなり驚きました。今ではすっかり愛用品です。

<関連リンク>
ガイド納富プロデュースのsafuji「ミニ長財布 ナッパネビア」の紹介記事はこちら
safujiの公式サイトはこちら。最近、東小金井に実店舗もオープンしました。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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