皆さんはフラメンコの踊り手の衣装といえば、どのようなものをイメージするでしょう。フリルが付いたたっぷりとしたスカートに、確か柄は水玉で、袖が付いていて……と思い起こされるのではないかと思います。確かにこれは基本の衣装です。  

では「フラメンコ衣装にも、実はその年の流行がある」ということをご存知ですか?これは知らない方も多いのではないでしょうか。ここではその流行がどのように決められるか、お話していきたいと思います。


流行を決めるのは、セビージャ市の春祭り(フェリア・デ・アブリル)

架設で作られるのにすごくオシャレです

カセータ

セビージャの春祭りは春の訪れを告げるお祭りです。毎年開催時期が変わり、イースターの頃開催されます。だいたい4月の末です。

このお祭りではセビリアの民謡である、セビジャーナスをお祭りの期間に市民みんなで踊ります。赤ちゃんからお年寄りまで、フラメンコの衣装を着て、お祭りの期間、着飾って楽しみます。

カセータと呼ばれるテント小屋が立ち並び、その中で飲んだり、食べたり、踊ったりして、春の訪れを祝います。フェリアで着られる衣装がモード(流行の傾向)を決め、それはその年のフラメンコ衣装に影響を与えます。


流行の衣装は、町の衣装ショップで

衣裳だけでなく、小物もコーディネイトされています

フェリアのショーウィンドウ

セビージャの町では、フラメンコの衣装を作るショップが、毎年の基本流行ラインを押さえて、それぞれにうち出して来ます。その為のファッションショーも開催されます。それがフェリアの3~4か月前の事で、いっせいに店頭のショーウィンドウに実にカラフルに並び始めます。

ショーウィンドウの中では、衣装のカラーに合わせて、小物もコーディネイトされます。頭に飾る、ペイネタと言われるかんざし、お花、手に持つアバニコと言われる扇子など衣装と一緒にそれぞれのお店のセンスで、素敵にアレンジされて飾られます。