フィルターの役割のひとつは「特殊効果を生み出すため」
フィルターは特殊効果を画像に加えるために使われる。その種類も豊富。
フィルターとは、交換レンズのレンズ面に取り付けて使うものです。それぞれレンズの口径に合わせたサイズを取り付けて使います。
このフィルターの役割は大きく分けて二つあります。ひとつは、画像に特殊効果を加えるために使う場合。
この特殊効果は様々です。画像全体をぼやかしたように仕上げるソフトフィルターや水面などに映る光の反射を低減させるPLフィルターなど種類は多彩です。現場の状況や画像のイメージを考慮して撮影するショットごとにフィルターを取り付けて使います。
明るい場所で撮影するときには、光量を下げるために使うNDフィルターというのもあります。わかりやすい例では、太陽を撮影する際、光が強すぎて直接レンズを向けられないときに、太陽撮影用のフィルターを使って撮るというような場合がこれに当たります。
最近のデジタルカメラには、フィルターを使って加える特殊効果に似た画像処理ができる撮影モード機能がついている場合があり、それらの機種を使えば同様の特殊効果を画像に加えることもできるようになっています。
このように画像に特殊効果を加えるのにそれに応じた種類を選んでレンズにフィルターを取り付けて撮影するという方法がひとつです。
フィルターのもうひとつの役割は「レンズを守るため」
そしてふたつ目の役割は、レンズを保護するために使うというもの。これが案外が大事なことなのです。レンズ部分はカメラボディから飛び出しているので、持ち歩いているときにどこかにぶつけることは多々あります。そのような場合にレンズを保護するためにレンズキャップがあるのですが、キャップを付けてないときにレンズ面に何かをぶつけてしまうということも少なくありません。
出来れば常時レンズを守りたい、そんなときに役立つのもフィルターなのです。
次のページでは、レンズの保護について紹介していきます。