ウィーン楽友協会とは

楽友協会の建物

楽友協会の建物内には、コンサートホールの他にもウィーン・フィルのオフィス、ピアノ製造のベーゼンドルファー社、ベートーベンやシューベルトの自筆の楽譜や書類の保管された資料室などがある

ウィーン楽友協会(Wiener Musikverein)とはウィーンのクラシック音楽関係者が1812年に創設した団体および、その本拠地である建物のことですが、現在では一般的に後者を指すことが多くなっています。ギリシャ神殿の建築様式を随所に取り入れた楽友協会の建物は、旧市街を取り囲むリンク(環状道路)のほど近くに位置し、屋内には4つの伝統的なコンサートホールがあります。中でも”黄金のホール”との異名をとる大ホールは、世界最高峰と称される楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の拠点。このホールでは世界的に有名なニューイヤーコンサートが毎年元旦に執り行われるので、テレビ中継などで目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

楽友協会のチケット入手方法とオーケストラの種類

■ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
女神像

美しいだけでなく、音響効果にも役立っている女神像の柱

「黄金の間」での音楽鑑賞は、多くの人が一生に一度は味わってみたい憧れの体験。ここでウィーン・フィルの演奏を聴くことができれば本懐なのでしょうが、あいにく定期演奏会(※1)やソワレコンサート(※2)は主に会員向けに販売されているため、チケット入手は極めて困難な状況です。ただ、それ以外に楽友協会で主催されるコンサートであれば可能性は無きにしも非ずですので、ご興味のある方は以下の方法で探してみて下さい。

※1 ウィーン・フィルの定期演奏会:9月から6月までのシーズン中、月に2度の割合で開かれるコンサートのこと。年間10プログラムの開催。
※2 ソワレコンサート:同じくシーズン中の平日夜に行われるコンサートで、年間5プログラム。

1.楽友協会のオンラインサイト
楽友協会の有料年間会員であれば公演日の2か月前から、一般向けにはその1週間後にチケット販売が開始されます。座席は有料年間会員への販売開始後にほぼ売り切れてしまうようですが、非会員でも販売開始日にアクセスすれば、多少残っていることがあるようです。コンサートによっては直前まで立ち見席が残っていたり、キャンセルが出るケースもあるので、後述する楽友協会のオンラインサイトを頻繁に確認してみると良いでしょう。

2.チケット販売業者

オンラインでチケットを入手し損ねた場合には、代行エージェントを利用するのも手です。現地入りする前からチケット探しを依頼できるうえ、日本語で気兼ねなくコミュニケーションできるのが魅力。座席のカテゴリーや場所に注文をつけなければ、入手確率が上がるようです。

3.高級ホテルのコンシェルジュ
5つ星など高級ホテルのコンシェルジュは、現地の強力なコネクション駆使してチケットを探してくれるので、もし高級ホテルに滞在予定であればぜひ尋ねてみて下さい。ホテル到着後、早めの段階で依頼することと、本気度に応じて心付け(チップ)を先に渡しておくと、入手の確立が上がるかも知れません。(ただし、あまりに少額のチップは却って失礼に当たってしまうのでご注意を)

4.公演直前に現地で探す

チケットにキャンセルが出た場合には、楽友協会のチケットオフィス窓口で公演開始の約1~2時間前に販売されていることがあります。また会場前では余ったチケットを売り歩いている人もいるので、最終手段として交渉してみるのもありでしょう。

■ウィーン交響楽団
ウィーン・フィルの陰に隠れてしまいがちですが、実はウィーンには他にもう一つのオーケストラ、ウィーン交響楽団(Wiener Symphoniker)が居を置いています。本拠地であるコンツェルトハウスの他、楽友協会でも時折コンサートを開催しているので、ウィーン・フィルにこだわらないのであれば、こちらを狙ってみてはいかがでしょうか。また、それ以外の楽団も楽友協会で随時公演を行っているので、オンラインサイトで興味のある演目を探してみて下さい。

ちなみにウィーン・フィルハーモニー管弦楽団はドイツ語でWiener Philharmoniker(ヴィーナー・フィルハーモニカー)、ウィーン交響楽団はWiener Symphoniker(ヴィーナー・シフォニカー)と名前が酷似していますので、チケット購入の際にはお気を付けください。

<DATA>
ウィーン楽友協会(Wiener Musikverein
住所:Musikvereinsplatz 1, A-1010, Wien

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