「解決モード」になってはいけない

上手な聞き役にまわろう

上手な聞き役にまわろう

パパから寄せられる悩みのTOP3のうち、「育児ストレスを抱えた妻からの八つ当たりに耐えられない」というものがあります。

24時間子どもの世話に追われてしまうママたちは本当に大変です。よく「しっかりパパがフォローしてあげましょう。一日の終わりに話を聞いてあげるだけでもいいんです」といわれます。私のサイトを訪れて、相談メールをくださるようなパパは、大概優しいパパですから、自分がママをしっかりフォローしてあげなきゃってことは十分に分かっているんです。少々理不尽に怒られたり、八つ当たりをされたって、しっかり受け止めてあげなきゃいけないって分かっています。でも、よくよく聞いてみると、がんばりすぎちゃってるんです。

例えば、ママが弱音や愚痴を吐いたとします。そんなとき、パパの役割は「話を聴くこと」。これはみなさん知ってますよね。

弱音や愚痴を聞き、共感し、がんばりをねぎらいます。そこまではいいんです。しかし、そこから後が余計なんです。「だったらさ、○○○してみればいいんじゃない」「オレだったら、○○○だと思うけどな」なんて、的確なアドバイスや改善点の指摘をしてしまうんです。

ママが求めているのは、ただ話しを聴いてくれることなんです。相談したいわけじゃないんです。ママは、自分の好きなように語ることで、心にたまった異物を吐き出そうとしているのです。

なのに、男性は、弱音や愚痴を聞くと、すぐに解決してあげたくなってしまう。
仕事で後輩から相談されたときと同じような「解決モード」になってしまうんです。

ママからしてみれば、話の途中でごもっともな解決策を提示されてしまうと、それ以上、心に貯まった異物を吐き出すことができなくなるのです。心に残ってしまった異物が、やり場をなくし、パパへの八つ当たりという形で吐き出されるのです。

これが子育て中のママからパパへの八つ当たりのメカニズム。ママだけでなく、イライラしている奥さんへの対処法としても応用できます。

相づち、イタネギ、オウム返し

だから、ママが弱音や愚痴を言い始めたら、「解決モード」をOFFにして、話を聴きましょう。さらに下記3点に気をつけると、「上手な聴き役」になることができます。

1 相づちを打つ・・・「うん、うん」「なるほど」などと無難なことをいいながら頷いてあげると、それだけでママは話を聴いてもらえている気になります。
2 イタネギ・・・いたわりとねぎらいのことです。「それは大変だったね」「よくやっていると思うよ」と、共感します。するとママは、「この人は私の気持ちを分かってくれている」と感じます。
3 オウム返し・・・ママが言った言葉をそのままリピートします。例えばママが「○○だと思うのよね」と言ったなら、そのまま「○○だと思うんだね」と言います。腹の底から同意したりする必要はありません。ただ、言われたことをそのまま繰り返すだけでいいのです。それだけで、ママは、「この人は私の言葉をちゃんと最後まで聴いてくれている」と感じるようになります。

そうやって、一通りの話しをし終わると、ママは心の異物を全て吐き出して、勝手に冷静な状態に戻ります。そして自分自身で解決策を見出して、「あなたに話しをしても何も解決しないわ!」なんていって、お風呂に入っていきます。
それでいいんです。

ただし、パパも仕事で疲れて、心に余裕がなくなると、なかなかうまくはいきません。ある調査によると、男性が、妻の愚痴に付き合える時間のリミットは平均15分程度であるとのことでした。

なるべく心に余裕を残した状態で帰宅したいから、世の男性たちは、自分の心の異物をお酒で洗い流してから、家路につくのですよね(笑)。


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