2つの季節があるジャカルタ
赤道に近く熱いイメージがあるジャカルタ。インドネシアの多くは熱帯雨林気候の地域ですが、ジャカルタは熱帯モンスーン気候に属します。年間平均気温28.4℃、平均最高気温31.8℃、平均最低気温25.0℃と1年を通して蒸し暑いですが、季節によって雨季と乾季があります。ジャカルタを訪れる前に気候もチェックしておきましょう。
雨季(11月~4月)
雨季にはいたるところで洪水(バンジール)が起きる
雨季は概ね11月~4月です。雨季は日本の梅雨時期の様に、雨の日が多いです。また、一般的に知られているアジアのスコールとは異なり、数日間雨が降り続けることもあり、「バンジール」と呼ばれる洪水がたまに発生(1月下旬から2月上旬に多い)します。多少の冠水ならまだしも、ひどい時は腰まで水に浸かってしまうエリアも出てきます。大型洪水の日は交通網も大混乱になり、外出も難しくなってしまいます。また、運悪く外出先で大雨に出会ってしまった場合はタクシーがつかまらず、帰宅難民となる可能性もあるので十分に注意してください。ガイドも午後いっぱい振り続ける大型の雨に外出先で出会ってしまい、2時間タクシーを待ちましたが捕まえられず、泣く泣く自宅まで2時間濡れながら徒歩帰宅する、という苦い思い出を持っています。それ以来、空が曇っている時の遠出は極力控えるようにしています。
一方で、雨季にもメリットはあります。若干ですが気温が低くなるため乾季よりも過ごしやすくなりますので、ゆったりと滞在したいときに最適です。現地の人々にとっては過ごしやすいどころか、肌寒く感じる方もいるようで、長袖で出歩く人も出てきます。場合によってはカーディガンやコートを着る人にも出会えます。また、果物が豊富な季節なので、旬の果物を楽しむことが出来ます。動きにくくなる季節ではありますが、ジャカルタの中で数少ない季節感を味わえる期間でもあります。
乾季(5月~10月)
乾季にはこのような青空を見ることができる
ジャカルタの乾季は概ね5月~10月です。雨があまり降らないので、色々なところに出歩くにはいい季節です。ガイドは以前東京に住んでいましたが、東京の夏の方が熱いです!蒸し暑さも東京ほどは無く、おおむねカラッとした晴天が続きます。都心の夏に慣れている方には過ごしやすいかもしれません。ただし、乾季の直射日光には要注意です。基本は車移動になるので外を歩くことはないかと思いますが、外を長時間歩く予定がある場合は必ず日除けの帽子か日傘と、水を用意しておきましょう。日本とは異なりコンビニエンスストアがいたるところにあるわけではないので、特に水は重要です。また、乾季といえども長袖の羽織れる衣服を一着持ち歩くことをお勧めします。この時期ショッピングモールなどの室内は極端に冷えている場合が多く、場所によってはエアコンが18℃で設定されていたりします。外から室内に入った瞬間は涼しくて気持ちよいのですが、1時間以上滞在していると今度は寒さで震えることになります。まさかの熱帯ジャカルタで風邪をひく場合もありますので、体温管理には気を付けましょう。お約束ですが、ガイドも渡航間もない時期は数度風邪をこじらせました。
自分のスタイルに合った渡航時期を探そう
このように一口に熱帯気候と言っても、雨季・乾季により気候は異なります。雨季・乾季の時期を頭に入れてご自分の好みに合わせた渡航時期を決めると良いでしょう。また、気候以外に注意しなければならないのは、ラマダーン(断食月)です。2015年は6/18~7/16でお休みの飲食店が多くなるなど観光しづらい時期でもあります。またラマダーン明けの7/17・18はレバラン(断食明け大祭)があり日本のお正月に近い雰囲気になります。この時はホテル代や航空券代なども高くなりますので、注意が必要です。