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スズキ V-Strom1000 一週間通勤試乗レポート

スズキのアドベンチャーツアラー V-Strom1000を一週間都内の通勤に使って試乗インプレッションをお届けします。スズキの先進技術がつぎ込まれたフラッグシップモデルバイクの実力とは? 弟分V-Strom650との違いもお伝えします。

相京 雅行

執筆者:相京 雅行

バイクガイド

V-Strom650の兄貴分V-Strom1000はマルチに使えるか?

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先日試乗したV-Strom650の兄貴分V-Strom1000はスズキの先進技術をつぎ込んだフラッグシップ車両としてカタログにラインナップされています。車両の各部には様々なセンサーが配置され、ライダーのライディングをサポートします。まさにスズキの技術の結晶とも言えるV-Strom1000ですが、実はカタログを見た段階で非常に不安な点が一つだけありました。

それはシート高が弟分のV-Strom650よりも高いということです。V-Strom1000のシート高は850mm。V-Strom650の835mmと比べると15mm高く。車重もV-Strom1000の方が14kg重いのです。

サーキットや山道の走行であればストップ&ゴーも少ないのでシート高はそこまで気になりませんが、街中では気になります。ダメ元で「V-Strom1000の純正シートと比べると30mmシート高が下がる純正オプション品のローシートはありませんか?」と聞いてみたところ「ある」という事だったので、今回は純正のローシートも合わせてお借りしました。

インターネットで情報を検索してみたところ多くのユーザーが足つき性に関しても言及していましたが、身長の高い方が多く参考にならなかったので身長の低いライダー代表としてしっかりとインプレッションしたいと思います。

まずは気になるV-Strom1000の足つきはどうだ?

V-Strom1000フロントビュー

V-Strom1000フロントビュー

身長の低いライダーがスペックだけ見ても諦めてしまいそうなシート高850mm。実際はどうかというと身長の低いライダーにとっては現実的ではありません。ただしこれはあくまでメインの仕様用途に「街中での走行」が入る人にとっては、という話です。
V-Strom1000ノーマルシート

V-Strom1000ノーマルシート 身長169センチのスタッフを跨らせると両足は付かず、片足は若干浮いてしまう状態

ノーマルのシートだと停車する度にお尻を半分左にずらして足を下ろす形になる為、ストップ&ゴーの多い街中だと気を使いますし、正直疲れます。ですが、仕様用途は週末のツーリングがメインというライダーにとっては慣れてしまえばなんとかなるレベルです。
V-Strom1000 ローシート

V-Strom1000オプション ローシート 身長169センチのスタッフを跨らせると両足がついて若干余裕がある

ただし、この後にも詳しく後述しますが、V-Strom1000は「街中から高速道路、山岳路まで、様々な状況で走行を快適に楽しむ事が出来る」という事をコンセプトに作られています。ですがノーマルのシート高だと身長が低いライダーは街中での走行は快適ではありません。

ところがオプションのローシートを装着すると状況は一変します。V-Strom650は張り出したサイドカバーと足を下ろした時に当たるステップが足つきの悪さを助長していました。V-Strom1000にオプションのローシートを装着するとV-Strom650と比べて15mmシート高が低くなることもありますが、シートが絞り込まれ、サイドカバーも張り出しておらず、更にステップの位置も足を下ろした時に邪魔しない為に非常に足つきがよく感じます。

シート高のせいでV-Strom1000が購入候補にあげられないというユーザーはオプションのローシートを装着する事でV-Strom650と比べても飛躍的に足つき性が向上されるので安心してください。
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